マニラと渋谷で働く社長のブログ

『騎手の一分　競馬界の真実』 藤田伸二 著

競馬界で長年トップジョッキーの一人として活躍している藤田伸二騎手による著書。率直な思いがそのまま書かれた本でとても面白い。

外から見ていると、競馬界の内部のことは全然わからないが、競馬界のルールが変わったことによって騎手の成績も変わってきたという。たとえば、誰もが知っている武豊騎手。ここ数年は成績が最盛期の時に比べると、だいぶ落ちてしまっている。その理由の一つがルール変更だという。従来は、騎手個人が厩舎をまわって営業をして強い馬の騎乗依頼を獲得してきた。しかし、ルール変更があり、騎乗依頼はエージェントを通して行うこととなり、各騎手はエージェントと契約しなければいけなくなった。つまり、騎手個人で厩舎から騎乗依頼を受けることができなくなった。。。このルール変更が業界の力関係を変えた。エージェントの力は強くなり、簡単に乗り替わりも行われるようになり、外国人ジョッキーの依頼も増えた。その結果、若手騎手への依頼は少なくなっているし、騎手の数も激減している。。。

この本、競馬界に対しての提言という形で書かれているが、競馬界に携わっていないものでも参考となる部分が多い。ここでの学びは、業界の「ルール」を変更すると、そのルールの元で動いている人たちは自然にその人たちにとって最適な方法をとるようになっていく、ということだ。だから、大元となるゲームのルールを変更すると、徐々に時間をかけて影響が出てくる。その典型例である。競馬界ではそれが悪い方向に進んでいってしまっているようだ。だが、いい方向にルール変更すれば、徐々に良い形にも向かっていくだろう。それを出来るのはルールを変更できる人たち。ルールのもとでがんばる人たちは、ルールを変更させることは難しいし、個々の最適解に邁進するのは仕方がない。ルールを変更できるところにいる人たちの責任の重さ、というのを感じさせてくれる本だ。

フィリピン第二の都市はセブ。セブと言うとリゾートという印象はあるが、実際にはリゾートだけではない。マクタン島はリゾートアイランドだが、セブシティは普通の町だ。マニラに比べるとかなりローカルな印象にはなってしまうが。そんなセブシティにもラーメン屋がある。一路発（168）というラーメン屋。Cebu IT Park のすぐ近くにある Crossroads Mall にある。

昼前の11時くらいに行ったせいだろうか、誰も客がいない。

メニューはこちら。冷やし中華始めました。なんていう文言が。ラーメンの値段はあまりマニラと変わらない。

 
オススメだと言われたとんこつチャーシュー（税別 390peso 約900円）を頼んでみた。ほどなくしてラーメン登場。一見普通のラーメン。わかめ、チャーシュー、もやし、ねぎ、なると、たまご、ゴマが入っている。味のほうは、、、、うん、いたって普通。とんこつ味だが、とんこつ味はかなり薄め。チャーシューも普通のもの。卵は半熟気味になっていてフィリピンではレベルの高い卵だった。

普通のラーメン屋ではあるが、セブに住んでいる人や、セブに留学中の人が昼にラーメンを食べたいと思ったらいいところではないだろうか。夜だったら、Q兵衛でラーメン食べるほうがよいかも。

Crossroads Mall, Banilad, Cebu City

『オンライン英会話の教科書』 嬉野克也著

ついに発売された、オンライン英会話の教科書。そのタイトルの通り内容はオンライン英会話の使い方である。2010年からレアジョブを活用して、英語力をめきめき伸ばしてTOEICも900点を突破した嬉野さんの著書。Twitterで日々英語学習の発信を続け、その集大成となったのがこの本だ。

本書では、オンライン英会話の徹底活用法が詳しく書かれていて、どう勉強すると効率的か、どう先生を選べばいいか、など様々なテクニックが書かれている。またモチベーションを保ち、英語力を伸ばしていくために、レッスン以外の英語体験についても書かれている。

オンライン英会話が世の中に認知され、さらにその使い方の本が世の中に出る、とってもありがたいし、嬉しい。みなさん、ぜひ読んでみてください！！

先日ニチイ学館の第一四半期決算が発表された。ニチイ学館は二つの英会話スクールGabaとCoco塾を持っている。マンツーマンとグループレッスン、という違い。その資料の中にCoco塾やGabaの情報も入っていたので見てみた。
 

まずはGaba。こちらは、1Qで24.5億の売上、営業利益は3.4億。堅実という感じ。初期から含めると20年近く事業を行っている。その歴史が感じられる数字。

ニチイに吸収される前の2011年の費用構成はこんな感じだと推測されたので（講師給与の割合はもっと少なさそう）、営業利益率は数%減ったけど、維持しているという感じだ。今でも広告費には電車広告、Web広告を中心に年間8.5億円程度はかけているんだろうなと思う。

続いて、Coco塾。ばんばんCMを流したりして、2012年に立ち上げたにも関わらず、知名度を一気にあげた英会話スクール。主要プランは、入会金31,500円、週2回（50分/回）48回のグループレッスンで総額約25万円だ。別途教材代もかかる。結構高額だ。数十億円と思われる広告費を使った成果としては、初年度の売上が2.3億。2013年4-6月は1.8億。伸びてはいるものの、広告費には見合ったものではなさそう。営業利益にそれが表れている。２年で単月黒字化を目指していたらしいが果たして。2013年3Q決算では、4Qでの見込みを215百万円の売上と予想していたが、実際にはその半分の108百万円。計画通りには進んでいないのかなと思う。

 
実際に通ったことのある人によると、グループレッスンだけど、実質マンツーマンレッスンみたいになってしまっているらしい。人が少ないからだ。一気のTVCMで認知度は確実に上がった。だけど、それだけでは人が思うようには集まらない。それが英語教育産業の特性なのかもしれない。まわりに通っている人が増えて、かつ、認知度もあがる、そんな状況になって多数の人が通うようになるのではないだろうか。知ってるから通ってみよう！ではなく、実績あがっているみたいだから通ってみよう。そうなるんではないだろうか。

『気がつけばバイリンガル 「英語で笑おう」』　晴山陽一 著

英語に関する様々な本を執筆されている晴山さんの著書。英語の嫌いな人でも英語が楽しめるように、ジョークの最後のオチの部分だけを英語にしている本だ。晴山さんが毎日Twitterでやっている10秒英語塾で出てくる、くすっと笑える問題のような感じの文章が多数載っている。

そんな中から一つ紹介。
 

1人の男が地元の新聞にこんな広告を出した。
「妻を求む！」
驚いたことに、翌日100通を超える応募があった。
そのどれも、同じことが書かれていた。
“You can have mine.”

 
くすっと笑えますよね。オチが英語で書かれているので、英語を読んでくすっと笑う。そんな習慣がつきます。英語のオチで笑ってみよう！

『ネイティブが教える 英語の形容詞の使い分け』 デイビッド・セイン著

グローバル思考の英会話に書かれていたが、形容詞における変化の度合いをうまく表現できると英語における説得力、洗練さが増す。

たとえば、「難しい」の一言をとってもどの程度の難しさかよくわからない。英語ではその度合いが大げさな順でこのようになる。

impossible > hard > difficult > complex > challenging

どの程度の難しさかを単語によって大体表現することが出来る。difficult しか知らないと、常にdifficult を使ってしまうが、普通よりちょっと難しいな、そんなときは hard を使うとより洗練された表現になる。

 
そんな形容詞の変化の度合いばかり、91項目を集めた本がデイビットセインさんの『ネイティブが教える 英語の形容詞の使い分け』だ。より高度な英語を学んで、実践で使っていきたい人にオススメだ。

１ヶ月半程前、マニラのケソン市にあるSM Northに、Arafu cafe 2号店がオープンした。Arafu cafe はBonifatio に1号店がある。そこに1年程前に訪れてオーナーと色々話した際（過去記事）、今度SM Northに出店予定と言っていた。今回ついにオープンしたので、ふらっと訪れてみた。

Arafu cafe は SM North 本館の3Fにある。やはり、1Fや2Fのほうが人は多く、少し不利な場所になる。

メニューはこちら。おいしそうなものばかり。特にハンバーグがオススメ。フィリピンではひき肉を買うと、小骨がまざっていたり、臭みがあったりして、そのままではなかなか利用できないそうだ。確かに地元の店で食べるとそういうことがある。ところが、ここARAFU CAFEではそんな問題を解決するために、サーロイン肉を利用しミンチにしているとのこと。だからおいしいハンバーグになる。

 
フィリピンではハンバーグはあまり見かけない。だからこそ、その市場をフィリピンで創り上げていく。そんなオーナーの心意気に共感する。頼んだハンバーグはとっても美味しかった。さすが、サーロイン肉。

オーナーと色々と情報交換していたら、日本人インターンが入ったと言っていた。そしたら、その方が店に戻ってきて、挨拶したら、自分のことを知ってくれていた。なんと、Arafu cafe の記事を見たこともあって、こちらのインターンに応募したらしい。知らないところで、ブログが結びつけた不思議な縁。

多くのフィリピン人にハンバーグのおいしさを知ってもらいたい。スタッフとのランチミーティングはここで行おう。

 
SM North, 3F

セブのIT park周辺を歩いていたら、怪しい日本食レストランを見つけた。その名は『東京ジョー』

雰囲気としては、マニラにいくつかある吉野家のような店構えだ。メニューを見ると、いろんなセットがあり、安い！牛丼単品で95peso（約230円）程度。ラーメンもあり、TOKYO Beef Ramen という怪しげなラーメンが95peso。注文するしかない、と思い注文。

 
来ました、ビーフラーメン。。。牛肉ラーメン。。。予想通りの見た目。さて、スープ。うん、ビーフスープの味！ラーメンのスープとしては日本では出会ったことがない。だけど、スープだけで考えれば、普通のビーフスープのような味がするのでちゃんと食べられる。牛肉、ねぎ、タマネギ、ゴマが入っていて、麺は細麺。ビーフスープに麺が入っているという感じのラーメンだ。

ラーメン、と思って食べると違うかもしれないが、ビーフスープに麺が入っていると考えるとおいしくいただける。吉野家の牛丼のたれを薄くして、それをスープにして、そこに麺が入っているという感じだ。吉野家でこういうラーメンを出してみてはいかがだろうか。

YABUが登場して以来、とんかつにもブームが来つつあるマニラ。さぼてんに続いて、銀座梅林も先日の7月24日に店をオープンした。場所はマカティのGlorietta2のPalm Dr通り沿いに面したところ。

メニューのほうは、こんな感じ。とんかつだけでなく、カツ丼やカツカレー、カツサンドなどがある。ロースカツセットが345peso （約820円 サービス料別）というまぁまぁの値段。量が違ったりもするので単純比較はできないが、サボテンやYABUなどと同水準の値段だ。

 
一番おいしいのではないかと思われる Kurobuta Rosu Katsu set （595peso）を頼んでみた。しばらくすると、出てきた。じゃじゃーん。
 

ん、思ったよりかつが薄い。YABUやサボテンより薄い。味は普通のおいしいトンカツなんだけど、ちょっとカツが薄い。その点でYABUやサボテンのほうが評価高いかな。ちなみに左上のたくわんに見えるものは、パイナップルだ。

店内の様子はこんな感じでトンカツ屋っぽい。
　

マニラに巻き起こったトンカツブーム、YABUやサボテンに追いつくべく、銀座梅林もがんばってくれるだろう。

 
Glorietta2, Palm Dr

フィリピンで唯一、これは日本でも流行る！と思われる技術がある。それが ice cold beer だ。普通の冷えたビールが出てくるんだが、あら不思議、ビンをフォークで叩くと一瞬にして凍っていく！！

その様子がこちら。

泡が出ているのではなくて、凍っていっている。日本ではみかけたことがない。

今回行ったのは、Cebu の Yakski という地元の人しか来なさそうな大衆レストラン。ここで、ice cold beer が提供されている。なのに、セブの情報誌などには一切情報が載っていない！！どうしてだろ、みんな知らないのかな。セブ行ったら、このレストラン行って ice cold beer を絶対試すべし。ちなみに、セブ以外だとダバオ にもある。BakBakというレストラン。マニラではまだ見かけたことはない。

フィリピンには凄い！と思うような技術って少ないけど、これに関しては、日本のレストランで出してもウケるんじゃないのか？！って思う。理系女子、理系男子なら、絶対にどうしてすぐに凍るの？！って不思議に思うはず。実際僕はその虜になった。どうしてそうなるんだろと仮説をたて、家で試してみたけど、うまくいかなかった。ちなみにこの現象、過冷却が起きてそうなるようだ。家でも出来るようにがんばってみたい。

Yakski Barbecue Restaurant