アーカイブ ‘ 2012年 12月

一年の振り返り

年末は一年を振り返る時期。仕事の場合は、誰しも振り返りを行っているでしょう。だけれども、プライベートの方はおろそかにしがち。なので12月はプライベート面での振り返りもするといい。それとともに新年にまた新たな目標を掲げる。

 

さて、自分の場合、今年頭の記事を見直してみたところ、目標として二つ掲げていたことがあった。
・筋トレ
・タガログ語の勉強
どちらも期待する成果以下だ。1月にタガログ語の本を買って、少し読んだけどそれっきり。新年に目標立ててやろう!と思ったけど、出来ていない典型的なパターンだ。来年はもう少し違った目標を掲げたい。

 

今年やってたことで、数値としてあらわせることとしては、
・ブログの更新、月平均10本
・Twitter フォロワー数 1150  (フォロワー数 – フォロー数 = 850)
・体重 -2kg
・フィリピンのレストラン紹介 (記事数:15本)

 

来年はもっとフィリピン情報を発信していきたいなと思います。あと、体重を少し増やすこと。仕事面に関しては年明けに書こうと思います。

今年一年色々ありがとうございました。
それでは、良いお年を。


トップ1%の人だけが実践している思考の法則

トップ1%の人だけが実践している思考の法則』 永田豊志 著

 トップ1%の人だけが実践している思考の法則

新しいイノベーションを起こすための基本的な考え方とその実例を書いている本。考え方の基本を5Aサイクルと名前をつけている。その5Aとは、

Awareness 認知
Approach アプローチ
Action 実行
Analysis 分析
Adjustment 適応

この5つである。まずは顧客の問題を認知する。次に顧客の問題を異なるアプローチで解決する。そして実行する。そして仮説の予測との違いを分析する。最後に顧客の求めに応じて適応する。これを繰り返すというもの。こういった流れでイノベーション、新しい商品・サービスを生み出すことができますという本だ。このアプローチ自体は目新しいものではなくて、「リーンスタートアップ」などの考え方そのものだ。それをかなり簡単に、比較的幅広い読者がわかりやすいような日本語に直しました、という感じの本。

ほとんどの内容は別の本で見たことある内容であったので、個人的には目新しさは少なかったが、色んな本の内容を集めてわかりやすく書き直す、という手法で別のターゲットに対して本が売れるんだな、と感じる。それともう一つ、まさにこういった本でレアジョブのビジネスモデルが取り上げられるようにならなければいけないな、と感じた。


日本が世界に誇れるトイレ技術

日本が世界に誇れるもの、いろいろあるかもしれないが、一番はトイレなんではないかと思う。日本のトイレの先進性はすごいと思う。ウォッシュレットは今や多くの公共施設でも導入されており、新しいところには大体設置されている必須アイテムのようになっている。家を探すときにも、ウォッシュレットがついているのかどうかは、重要な条件の一つになる。ウォッシュレットだけでなく、自動で便座があいたり、音を出すものだったり、様々な機能がついている。最近では、Androidで操作できるものまで表れたようだ。

 

なのに、そんなとっても優れた製品であるウォッシュレット、海外で見かけることがあまりない。なぜ諸外国がなかなか追いついてこないのか不思議でならない。TOTOなどの海外マーケティングがもう一歩なのだろうか。こんな記事を見つけた。

 

基幹部品を世界共通にすることで、日本で発売後に海外で販売するまでの期間を現行の「2~4年後」から「半年~1年後」に短縮、新興国の所得水準の向上で、温水洗浄便座は世界に広まりつつあり、海外での製品投入を早めて競合他社に対抗するということです。

洗浄に使う温水の加熱器や温風装置、脱臭装置などウォシュレットを構成する基幹ユニットを共通化、従来は販売先の国ごとに異なる電圧や水道の規格に対応するため国別にユニットを設計していたが、各国の規格を綿密に調査し、一部を交換するだけで使えるようにした。

 

トイレに電源がないとか、そんな理由もあるのか。いいものなのに世界に広まっていないのを見ると、携帯電話などのように日本独自で発展していって世界に広まっていかないんじゃないか、そんな危機も感じる。ふっと、アジアのトイレに目をやると、手動ウォッシュレットが広まってきている。画像検索すると、下記のようにたくさん出てくる。使い方は簡単。ホースを手に取って、お尻に向けて握るだけ。そうすると水が出る。電気は必要でなく、トイレの水管から水を取ってくるだけ。だから簡単で安くできて広まってきているのだろう。たまに使い方がよくわからない便器もある。普通のトイレのとなりにもう一つ便器があり(ただし便座はない)、そこに蛇口がついていてひねると水が出る。おそらくお尻を洗うために使うんだろうが、どう使うのが正しいのかわからない。

121224 300x295 日本が世界に誇れるトイレ技術

こういった手動ウォッシュレット、日本ではほとんどお目にかかることがない。新興国の手動ウォッシュレットから派生したものが日本へやってくる。すなわち、リバースイノベーションが起こってしまうのではないか、そんな危機感がある。日本のお家芸、トイレ技術。世界に広まるような形で再設計してもらいたい。


レアジョブ、レッスン時間帯を毎日朝6時~25時までに拡大!

2013年1月4日より、レッスン時間を拡大いたします。

 

朝6時~深夜25時までいつでもレッスン可能!
レッスン5分前まで予約可能!

 

これまでご要望が多かった昼間の時間帯のレッスンですが、サポート体制の整備などのため、なかなか実現することが出来ておりませんでした。しかし、体制も整いレッスンを提供できるようになったため、1月4日より朝6時~25時まで全時間帯においてレッスンを行うことにいたしました。大変お待たせいたしました。

 

今後は、
・お昼休みにちょっとレッスンを受ける
・営業と営業の合間にカフェでレッスンを受ける
・子育て中の方がお昼間のちょっと空いた時間にレッスンを受ける
なんて使い方が可能になります。
より使いやすくなったレアジョブ、ぜひご利用ください!

 


テレビに取り上げられるとWebの検索数はどう変化するのか

先週の金曜日、朝の情報番組とくダネにて、開成高校野球部のことが取り上げられたらしい。「弱くても勝てます」の本で取り上げられている内容についてのようである。そしたら、このブログ記事「弱くても勝てます ~開成高校野球部のセオリー~」へのアクセス数も検索流入が増えて上がった。では、どれくらいのPV増になるのか、すなわち、とくダネで取り上げられるとどれくらいの検索が増えて流入があったのかを数値として出してみたいと思う。

 

まず、平常時であるが、「開成高校野球部」や本のタイトル「弱くても勝てます」といったキーワードで検索10位以内に入っていたので、一日10件弱の流入があった。さて、そんな状態だったのが、12月21日、とくダネで開成高校野球部の様子が放映されると、その記事の訪問数は1日で194件に跳ね上がった。翌日は60件、2日後は17件だった。テレビ効果は2日間くらい続くようだ。
 

1225 1 1024x549 テレビに取り上げられるとWebの検索数はどう変化するのか

 
もう少し詳細に見てみよう。Google Analyticsでは日別だけでなく、時間別で訪問数を把握することが出来る。それで見ると、8時台に52件になっていることがわかる。9時台26件、10時台13件、11時台13件。その後もコンスタントに夜23台まで10件/h程度の流入があることがわかる。
 
1225 2 1024x246 テレビに取り上げられるとWebの検索数はどう変化するのか

 

続いて12/20 – 24の検索キーワードとその流入数、および12/24時点での記事の順位。

検索ワード 訪問数 Google/Yahoo順位
1. 開成高校 野球部 72 9位
2. 開成高校野球部 34 9位
3. 弱くても勝てます 32 8位
4. 弱くても勝つ 21 2位
5. 弱くても勝つ方法 20 3位
6. 開成高校 野球部 本 17 5位

 

平常時は、「弱くても勝てます」の検索流入が1日2件程度、「開成高校 野球部」での流入が1日0.5件程度なので、それぞれ2日間程度は7倍、70倍に検索が増えたのではないかなと想像される。放映の内容を見ていないので何とも言えないが、おそらく視聴者の印象に残るワードは「開成高校 野球部」だと思われるので、その検索が一番増えたのだと予想出来る。訪問数で言うと、250件くらい増加した。ただし、これは検索順位で9位のもの。1位になるものであれば、9位の10倍程度はアクセスがあるものと思われるので、約2500件くらいの訪問増があったのではないだろうか。
 
とくダネという人気情報番組で取り上げられると、Webへの検索としては上記のような効果があることがわかる。なお、約40%はモバイル(タブレット含)だった。テレビに取り上げられると、実際検索としてはどれくらい効果があるの?という疑問に少しでも参考となれば嬉しい。


フィリピンのクリスマス

フィリピンはキリスト教徒が多い国でクリスマスを盛大に祝う。準備も9月から始まったりする。そんな国のクリスマスの日、教会に行ったりなどして、夜は家族そろって色々な料理を作って盛大にパーティーをする。花火や爆竹も色んなところで行われ、けが人も結構出る。雰囲気的には日本の正月がフィリピンのクリスマスに当たるような感じ。だから、クリスマスは祝日だし、皆、有給を使って前後も仕事を休んだりする。その代わり、新年は1月2日から働くのが基本だ。弊社オフィスも1月2日から多くのスタッフが出社する。

 
仕事上(?)、”Merry Christmas!” と言う機会は多いけれど、自分が心底その意味を理解しているのかと言われると理解できていない。そういう雰囲気なのでメリークリスマス!と言う、という感じ。ただ、フィリピン人と接していると、Merry Christmas は本当に何かを祝っているんだという自然さが伝わってくる。一方で、「よいお年を!」とか、「あけましておめでとう!」というのは、自然に言えて心が入っている気がする。新年に初詣するのも自然だ。それぞれ昔から風習としてやっていることは自然にできるようになるものなんだろう。その部分を真に理解して実行するのは難しいなぁと感じる。

 


レアジョブ顧客満足度調査 全体満足度92.7%

先日、顧客満足度調査を実施しました。2968名の方から回答をいただきました。御協力ありがとうございました。
結果、、、
 
全体満足度: 92.7%
 
となりました。ありがとうございます。この全体満足度をさらに向上させていけるよう日々サービス改善をがんばっていきます。詳細で見ると、講師の充実(質、レッスン数)について85%の満足度、価格については88%の満足度でした。レッスンの継続しやすさは90%の満足度、レッスンの楽しさの満足度は88%と高い満足度でした。その結果もあり、英語力向上、会話力向上というレッスンの効果の満足度80%、そして全体満足度92.7%につながっているのではないかと思います。
 
なお、詳細はこちらをご覧ください。
 
今後も定期的に顧客満足度調査を行い、サービスの改善にいかしていきます。

 

1212212 300x183 レアジョブ顧客満足度調査 全体満足度92.7%


年末ジャンボ宝くじの賢い買い方

年末ジャンボ宝くじ、買うならどういう買い方が最もハッピーになれるのか考えてみた。

 
【前提条件】
1ユニットあたり
くじ数:1000万本 (10万本×100組)
1等 4億円:1本 (1/1000万)
前後賞 1億円:2本
組違賞 10万円:99本 (99/1000万)
2等 3000万円:3本 (3/1000万)
3等 100万円:100本 (1/10万)
4等 10万円:1,000本 (1/1万)
5等 3000円:100,000本 (1/100)
6等 300円:1,000,000本 (1/10)

 

単純な期待値で考えると、1ユニットあたりの総当選金額は14億9990万円。1ユニット当たりの総売上は300円×1000万本=30億円。従って1枚300円の宝くじを買った時の期待値は約150円だ。このことから言えるのは、単純に投資として考えるなら買わないほうがよい。だが、6億円当たるかもしれないというドキドキが買えるので、それも悪くない。では、どれくらいの買い方をするのが一番良いのか考えてみたい。

 

何枚買うのが良いのか

結論から言うと、何枚買ったとしても期待値は変わらない。300円あたり、149.999円である。ただし、変わるのは当たったときの最大値。1枚なら最大でも4億円。2枚なら5億円、3枚なら6億円だ。ちなみに4枚以降の場合は、6億円+αになる。当たるかもしれない総額を増やしたいなら3枚以上買うことがオススメだ。

連番がいいかバラがいいか

結論から言うと、連番もバラも期待値は変わらない。ただし、変わるのは当たったときの最大値。連番なら最大値は6億円+αになるが、バラの場合は4億円+αだ。それでも期待値が変わらないのは、1億円が当たる確率が大きくなるからである。
例えば、10枚買ったとして、全パターンの当たり目を考えたときに連番の場合だと、1等4億円が当たるのは10通り、前後賞の1億円両方が当たるのは8通り、片方が当たるのは4通りとなる。一方でバラの場合は、1等4億円が当たるのは10通り、前後賞の1億円両方が当たるのは0通り、片方が当たるのは20通りとなる。確率論の話でいうところの中間値が大きくなるのがバラということになる。

結論

宝くじを買うのは大金を得るという夢を買うものだ。現実路線ならそもそも期待値が50%なので買わないほうがよいから。そのことからすると、最大値を大きくする必要があり、そのためには6億円当たる可能性を作っておくのがよいだろう。一方で買いすぎても期待値は変わらず低く、無駄にお金を使うことになる。従って、投資額を最も少なくして6億円の可能性がある、3枚だけ連番で買う、というのが一番良いと考えられる。900円投資して、6億円の夢を見る、それならありなんではないだろうか。

 

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夢を英語で見る研究ってないのだろうか

今月のハーバードビジネスレビューにこんな研究報告が載っていた。

 

睡眠中に自分は夢を見ていると認識しながら、夢をコントロールしている状態、すなわち「明晰夢」を見ている最中に、スキルやスポーツのイメージトレーニングをすれば、現実の世界でもその活動の成績が改善する。

 

スポーツではイメージトレーニングの重要性は言われており、実際にイメージトレーニングをすると、良くなることは実感としても理解できる。だから、夢の中でイメージトレーニングをすることができれば、練習の成果があらわれることも納得だ。

 

では、英語学習の場合はどうだろうか。個人的な経験としては、海外旅行の後などに英語の夢を見ることがしばしばあった。その時、夢の中では勝手に相手が英語を話してくる。そして、自分が英語で答える。そんなやりとりが行われる。少なくとも英語の語感は夢の中でも合っている。文法はどうなのかわからないが。こういう経験からすると、夢の中で英語が出てくるようになれば、英語力も寝ている間に向上するんではないだろうか。寝ている間に英語の夢が見られるような研究、そんなの誰かやってないんだろうか。


リバース・イノベーション ~新興国の名もない企業が世界市場を支配するとき~

リバース・イノベーション
Vijay Govindarajan and Chris Trimble 著

 リバース・イノベーション ~新興国の名もない企業が世界市場を支配するとき~

 

イノベーションは一般的に先進国から新興国に流れる。そのため、先進国の多国籍企業がモノを新興国に売ろうとする時、ローカライズをして売ればよいと考えられていた。すなわち、グローカリゼーションでは、富裕国の顧客向けに開発されたグローバル製品にわずかな修正を加え、主に機能を落とした低価格モデルを輸出するだけで新興国市場を開拓できると考えられていた。しかし、これは誤りであり、富裕国で有効なものが自動的に、顧客ニーズがまったく異なる新興国市場でも幅広く受け入れられるわけではない。逆に新興国で最初に採用されたイノベーションが、富裕国に流れていくというリバースイノベーションが起こっているのである。そんな実例が本書では紹介されている。

 

例えばゲータレード。これは、インドにおけるコレラ患者への治療法が起源になる。それがゲータレードへと進化していった。その他にもコンピューターのマウス、メキシコにおけるP&Gの女性用ケア用品、トラクター、インドにおけるGEの心電計など多数の例が出てくる。どのようにして新興国でイノベーションが発生し、それが富裕国に流れていったかを垣間見ることができる。

 

富裕国と新興国では5つのニーズのギャップがある。性能、インフラ、持続可能性、規制、好みのギャップである。新興国と富裕国ではここの差が激しい。そのため、白紙状態で考える必要がある。新興国は価格が安くて市場としては小さい、そう思いがちだが新興国にはとてつもなく大きなチャンスがある。また、新興国でイノベーションを行う企業が勝ち、単に輸出する企業は負ける。さらに、イノベーションで負けると、そのイノベーションが富裕国に流れ、さらなる大きな痛手を食らうことになる。

 

富裕国ではニーズが小さすぎて無視されていた取り残されていた市場が、新興国ではマス市場である。そのため、新興国で起きたイノベーションが富裕国の取り残された市場に流れ、それが次第に性能を上げ拡大して市場を占有していく。そのような流れが起きるのがリバースイノベーション。

 

本書では、大企業がリバースイノベーションを可能にするマネジメント体制、組織体制についても論じられている。まだ新しい考え方ではあるだろうが、とても興味深い。少々難しい部分も多いが、面白い本。


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