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結果が出るプレゼンの教科書

同時通訳者が世界のビジネスエリートに学んだ 結果が出るプレゼンの教科書』 関谷英里子 著

 結果が出るプレゼンの教科書

 

数々の著名人の講演の同時通訳をされている関谷さんの著書。様々な講演を間近で見て、かつ、自分も行っているからこその視点で書かれている。見た目をどうするか、という話からプレゼンの内容としてはどういう感じでいけばよいかということまで全般的に網羅されている。さっと読むことができるので、営業でプレゼンをする人、社内でプレゼンをする人、社外で講演する人、知ってるよっていうこともあるだろうが読んでおいて、あぁそうかという点がいくつかあって、それをものにすることができれば十分成果ありだろう。

 

そんな中から、質疑応答で使えるテクニックがあったので一つ紹介。
「あなたのサービスが他社より高いのはなぜですか?」
なんていうネガティブな質問をされたときに、どうすればよいのかというテクニック。

 

まずはその質問をニュートラルにすること。
「今のご質問は、弊社のサービスの値段設定についてのご質問ですね?」
と言い換える。それによって、「高い」という言葉を発しないのだ。「高い」と言ってしまうと、自ら認めているように聞こえるので、きちんとニュートラルな形に言い換える。そして値段設定についてきちんと答える。これは知っていて気をつけていれば効果がでるものなので、きちんと覚えておい使えるようにしておいたほうがいい。

 

そんなテクニックがいくつもあるので、これは!と思うものは覚えて実践してみよう。


リーダーとして話すための英語パワーフレーズ

リーダーとして話すための英語パワーフレーズ3000』 パトリック・アレイン著

 リーダーとして話すための英語パワーフレーズ

 

この本は、”The Leader Phrase Book 3000+ Powerful Phrases That PUt You in Command” を阿部川さんが翻訳したもの。個人的には非常に価値の高い本で活用できる。仕事上、英語を使う人、特に外国人の部下を持っている人は覚えて使えるようにしておくとよい表現がたくさん出てくる。英語上級者で、より一歩上を目指したいグローバルに活躍するビジネスパーソンにオススメだ。

 

色々な場面において伝えることはできても、どのような形で伝えるか、というのには幅がある。この本ではその幅に応じて、様々な表現を紹介していて価値がある。いくつか例を見てみたい。

 

従業員を解雇する
(プロに徹して)
We can no longer afford to keep you on, unfortunately.
I know you will be much happier elsewhere.
Your behavior flies in the face of SOP; we have to let you go.
(感情的に)

 
従業員を解雇する、という場面でも言い方が多数あり、10個以上の表現が紹介されている。プロに徹して話すのか、あるいは、感情的に話すのか、それらを状況に応じて使い分けられるとより幅は広がってくる。

 

感謝するとき
(プロフェッショナルらしく)
I very much appreciate everything you’ve done.
I’m so grateful for all you’ve done.
Without your help I would have been floundering.
(カジュアルに)

 

次の例は感謝するとき。使う場面はいろいろとあると思うが、それも一つの表現じゃなく、状況に応じて使い分けることができるとより相手に響くようになる。

 

質問するとき
(フォーマルに)
Would you be so kind as to answer this one question?
I’d like to raise an important point, if I may.
Here’s something I’ve been wondering about.
(カジュアルに)

 

質問するときにも色んな表現がある。ちょっと丁寧に言いたいときにこんな表現を使ってみたい。

普通に意思疎通できるというだけでなく、さらに上の表現を学んで実践でいかしていきたい人にとっては、すごくいい本。オススメ。


英語の句動詞の使い方

ネイティブが教える 英語の句動詞の使い方』 デイビッド・セイン著

 英語の句動詞の使い方

 

デイビッド・セインさんがまたまた本を出した。一連のシリーズになっている、ネイティブが教える英語のXXシリーズだ。今回は句動詞。ん?句動詞って何?聞いたことない、そんな人が多いかなと。句動詞とは、come, get, take といったごく基本的な動詞と、at, on などの一般的な前置詞や副詞の組み合わせによって形成されたもの。説明では難しいので実際の例を見てみよう。

 

get through:(相手に電話などで)通じる、連絡できる
I’ve been trying to call him, but I can’t get through.
(何度も電話してるんですが、つながらないんです)

 
hang on : ちょっと待つ、(電話を)切らないで待つ
A: George is on the phone. He wants to talk to you.
B: Can you tell him to hang on? I’ll be there in a second.

 

こういった熟語の例がたくさん乗っている。色んな熟語を覚えていきたい人にはいい一冊。

 


文法いらずの「単語ラリー」英会話

文法いらずの 「単語ラリー」英会話』 晴山陽一 著

 文法いらずの「単語ラリー」英会話

この本の趣旨は、タイトルにあるように、単語を並べるだけでも英語での会話はできますよ、というもの。中に書かれていることは、結構日常生活で使うものだ。例えばこんな感じ。


相手:How about beer?
私:No beer.

相手:Your seat is G-17.
私:Where?

私:From where?
相手:From NewYork.

相手:Why don’t you go to the X’mas concert with me?
私:Sounds good.

知らず知らずのうちに使う、簡単フレーズが満載。これ、実際には結構使われている、そんな例が満載。こんなに気楽に使っていいんだよ、というものがたくさん出てくる。これを学んで、実践で試してみよう!初級者の方でも相手に通じる快感が得られるはず。


パンツは複数形でパンティーは単数形

パンツ(pants)っていうと、英語ではズボンのことを表す。日本でいういわゆるパンツは英語では、shorts とか underpants なんていったりする。ところで、なぜ pants も shorts も複数形なんだろうか。一つであっても pants という。

 

これは、ズボンやパンツには二つの足を入れる部分があるからだ。2つ足を入れるところがある、だから複数形となって pants となる。するとここで一つ疑問がわいてくる。パンティーは?なんでパンティーは複数形じゃないの???

 

実は英語でパンティーは panties と言う。panty じゃなくて panties。ちゃんとこちらも複数形になっている。

例)She took off her panties.

こんなカタカナ英語の話がたくさんのっている本が『「カタカナ英語」ではじめよう!』 だ。晴山陽一先生の著書。色んなカタカナ英語から英語を楽しく覚えていこう!

 

「カタカナ英語」ではじめよう! 晴山陽一 著
 パンツは複数形でパンティーは単数形

 


英単語は楽しみながら覚えよう 「出ない順 試験に出ない英単語」

楽しむから続けられる、楽しむから自然と覚えられる、楽しむからさらにやりたくなる。勉強の本質はそこにある。全然楽しくないことは続かない。そんな本質にきちんと乗っ取った良い英単語の本を見つけたので紹介したい。

 

出ない順 試験に出ない英単語
 英単語は楽しみながら覚えよう 「出ない順 試験に出ない英単語」

 

出ない順 試験に出ない英単語、という凄いタイトル。中の例文はとても面白い。

 

部長は真っ裸でサンタクロースを追いかけていた
The department manager tried to tackle the Santa Claus while completely naked.

 

係長のとんでもない下ネタでお正月のお祝いが台無しになった
The New Year celebration was completely ruined by the manager’s dirty jokes.

 
ムラムラしてきたので早退してもいいですか?
May I go home early? I’m feeling rather horny.


 

なかなか凄い例文だけど、日常会話で使われる表現や単語がきちんと入っている。この本を読んで楽しみながら英語を勉強してみよう!

 


「ご指名社員」の仕事術

「ご指名社員」の仕事術: 「気がきく」「ギブ型」戦略で”声がかかる人”になる』 柳内啓司 著

 「ご指名社員」の仕事術

 

大学時代の研究室同期の柳内氏が2冊目の本を出版!! おめでとう!!
1冊目は、『人生が変わる2枚目の名刺』というもので、パラレルキャリアという生き方について述べていた。本業の組織とそれに加えて別のこともやるという生き方だ。ビジネスパーソンの生き方というものについて焦点をあてていたが、今回の本は特に本業において活きるビジネススキルについての話だ。

 

役立つビジネススキルっていろいろとあるが、それをひっくるめて、「ご指名される」スキルが重要だと言える。ご指名されるためには、その人にしかできないことがあり、それを備えていることこそ差別化になり競争優位となる。そんな「ご指名」についてどうやっていけばいいのか、筆者はどうやってきたか、について書かれている。当然のことのようにやっている人も多いんだけど、そうでない人も結構いる。うまく目立つために、自分のやっていることを日報でアピールするだとか、やりたいことをアピールするだとか。社員目線では重要でないと思うことでも、上司目線では実は効いているというものが盛りだくさん。

 
この本を読んでいて、内容が比較的近いなぁと思った本が一つあった。それは、曽山さんの本『最強のNo.2』だ。これも素晴らしいビジネスマンになるための心得が書かれているのだが、それを思い出した。組織でうまく活躍していくために汎用的に身につけておくべきスキルという点でとても共通している。合わせてこちらも読むとより理解が深まるんじゃないだろうか。

 

ところで、読んでて個人的に一番印象に残った一節は、

「学生時代に明るい挨拶や雑談をする習慣がない、オタク系な研究室に所属していた私にとって結構な心の負担でしが・・・」

 

若手社会人の人はぜひ読んでみよう!

 


ネイティブが教える ほんとうの英語の助動詞の使い方

ネイティブが教える ほんとうの英語の助動詞の使い方』 デイビッド・セイン著

 ネイティブが教える ほんとうの英語の助動詞の使い方

 

助動詞は話し手の細やかな気持ちをあらわすことができる。たとえば、次の2つの違いを考えてみよう。

1. It may be true.
2. It might be true.

どちらも日本語に訳すと「それは本当かもしれない」となる。しかし、上記1.と2.ではニュアンスが異なる。1.の場合はどちらかというと本当である可能性が高い場合(50%以上あるような場合)に使われる。一方で2.の場合は、半信半疑で可能性は半分以下の場合に用いられる。

 

そんな助動詞の細やかな違いを解説しているのがこの本。助動詞のうち主要な以下について詳しく解説されている。

can / could / may / might / must / shall / should / will / would / (dare)

本の構成は助動詞の使い方、比較、問題となっており、英語表現における細やかな感情の違いをマスターしたい人にはオススメの本だ。

 


俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方

俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方』 坂本孝 著

 俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方

ブックオフ創業者であり、俺のイタリアン、俺のフレンチを展開する俺の株式会社社長の坂本さんの著書。現在73歳。この本、経営とは何かが語られていて勉強になる。お店のビジネスモデルそれ自体も面白いのだけれど、それ以上にその裏にあるものが非常に重要で、それが競争優位性になっていると感じる。

 

坂本さんのビジネスは3勝10敗だと言う。そのうちの二つがブックオフと俺の株式会社。60歳過ぎてブックオフの会長を退任することになった。普通ならそれで引退かというところで、また新たなビジネスを始めて大ヒットさせた。それが俺のイタリアン、フレンチ。ビジネスをやるのに年齢なんて関係なく、どんな課題を解決したいのか、どうしていきたいのかという想いが重要だ。

 

俺のイタリアン、フレンチでは、三星レストランなどで働いていた一流の料理人が厨房にたち、低価格で料理を提供し、フード原価率60%超などにする。その代わり立ち飲み形式にしてお客の回転率を高めることで利益を出すというモデルだ。言葉で説明すると、そうなんだねぇとなるけれど、その裏にはなぜ超一流の料理人がそこで働くのか?という疑問が残る。3万円のフルコースを提供していた料理人が客単価3000円の料理を作るのだ。一流のホテルや料亭などでなく、3坪の厨房で働く。そこには、料理人の何のために働くのか?という根本的な欲求が出てくる。

 

一流のレストランなどで働いていても料理人は「未来が見えない」というのだ。それは常に決まったメニューを作っていくしかないなど、裁量権が少ないためだろう。だが、俺のイタリアン、フレンチでは料理人に裁量権を与える。料理人が食材を仕入れたり、価格にも関与する。料理人が裁量権を持ち経営に入り込むという仕組みになっている。これがビジネスモデルだけでは見えない他社が参入しても簡単にマネできない大きな強みだ。

 

坂本さんは、会社の理念として、物心両面の幸福を追求を掲げている。これは、二つから成り立っている。一つは、自分が成長した、ということから得られる幸福感。これが「心」であり、精神的な幸福だ。もう一つは、これだけ働いたのだからいい報酬をもらいたい、という「物」の部分。料理人は一流と言われる人でも給与が600万程度だという。だけれども、がんばった一流の料理人には1000万払えるようにするのが経営者の役割だ、という考え。こういった考えが根本にあるからこそ実現できた競争優位性。勉強になる。

 


スラスラ英文多読教室

スラスラ英文多読教室』 安河内哲也 著 ミッキー・エイコーン 著

 スラスラ英文多読教室

英語を勉強する際の基本の一つは英語の文章を音読することだ。ではどんな本を勉強用に音読すると良いのか。ある程度知らない単語やフレーズが入っている、という文章がちょうどよい。そうすると、何度も音読することによってその単語やフレーズが頭に自然と入ってきて、使えるようになる。さらに、楽しく読める本であればなおよし。

 

では具体的にどの本を読めばいいのか。高校程度の単語フレーズを集めて楽しく読める文章としているのが、安河内先生のこの著書“スラスラ英文多読教室”だ。知らない単語がたくさん出てくる、という人はこの本を10回程度繰り返し音読してみよう!時間はかかるかもしれないが、それを達成したときには最初は知らなかった単語やフレーズが知らない間に身に付いているはず。これが一番確実に、実践でも使える単語やフレーズを身につけられる最短の勉強法だ。

 


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