リーダーが結果を出すためには、自分の頭で考えることができる部下をいかに作れるか
「部下には何も教えるな」 小宮謙一 著
なかなか衝撃的なタイトルな本だ。
部下を持つ人が読んだ方がよい本というのはいくつもあるが、
わかりやすくリーダーの考え方などが書かれいてるので、
すぐに実行できるようになっている。
リーダーになると、まずは、目線を変えるところから始めなければいけない、
部下の先頭に立って、さらに上の上司や組織の上層部に向かって、
「この会社はおかしい!」などと抗議するような「お兄さんリーダー」。
一方で、上司の命令をなんとかまっとうしようと、部下に一生懸命に訴えかける、
昔ながらの「おじさんリーダー」。あなたは、どちらが優秀だと思いますか?
結論から言うと、これは絶対に後者です。なぜならリーダーになったら、
「社員の視点」ではなく、「会社の視点」で考えることを
求められるようになるからです。
リーダーは会社全体の視点を持って、
チームとしての成果を出さなくてはならないのである。
著書の中で、小宮さんは3つのルールを厳守させている。
「逃げない、ずるしない、他責しない」
他責しない、ということはリーダーにとても必要なことだと思う。
全ての物事は自分のことだと考える必要があり、
何かが出来なかったのは自分のせいだと考える必要があるからだ。
そのように考える習慣がないと、仕事のクオリティは低くなる。
他責しない、というのは簡単なようで難しい。
だからこそこれを常に意識しつつ、常日頃の仕事を行う必要がある。
部下を持つと、どう部下を育てればいいのか、という技術的な視点によりがちだが、
まずはこのような考え方をしっかりと持つということが大事だ。
チームとして成果が最も出るのは、
部下自身が自主的に考えて行動出来る状態である。
すなわち、自分の頭で考えることができる部下がいかに作れるか、
がチームとしての成果の鍵になる。
それをするためには、部下自身に考えさせていく必要がある。
そのことからこの本書のタイトル「部下には何も教えるな」
というのがきている。