フィリピンセミナーに参加したら面白かった



先日、CROSSCOOP MANILA社が主催したフィリピンの人材活用セミナーに講師として登壇してきました。

http://www.atpress.ne.jp/view/35948

僕の前後お二方の講演が、フィリピンの概況、人事・労務などについてお話していただけて面白かったので、ちょっと紹介。

 

マニラの最低賃金は日給456peso、セブの最低賃金は日給327pesoとなっている。1日1,000円ちょっとが最低日給。

 

Batangasに数万平方メートルの工業団地があり、キャノン、村田製作所、富士フィルム、古河電工などなど多数の日本企業が進出している。
http://www.fpip.com/nippongo.asp

 

フィリピンでは、華僑系企業が活躍している。SMやRobinson、Jollibeeなど。

 

2010年にアキノ大統領になってから変わってきた。汚職撲滅をやってきた成果。たとえば、大統領が移動の際、いままではパトカーのサイレンのようなものをまわして車で移動してきたが、そういったものをまわさないようにした。そんなトップの姿勢から汚職撲滅の風潮が出来てきた。

 

小売飲食業はフィリピン人100%でないと出来ない。貿易や輸入卸は日本人100%でも出来るが、店舗運営は出来ない。フィリピン人をフランチャイジーとして進出するなどが多い。

 

フィリピンのとある外資系企業にて、スタッフが窃盗を犯した。そのスタッフを雇っている企業はスタッフを解雇したが、スタッフは不当解雇だと訴訟を起こした。すると、その外資系企業は裁判で負けた。その理由は、「会社を出る前に捕まったので、会社側に物的被害はなかったから」というもの。アウェイな外資系企業は裁判を起こされると圧倒的に不利になり、勝つことは難しいらしいです。。。。

 

フィリピン、色々と奥が深くて面白いですね。

 

 


レッスンレポート、レッスンメモ機能がはじまりました!

7/3より新機能「レッスンレポート」がご利用いただけるようになりました。

レッスンレポートとは、レッスン後に講師からのコメントが見れるサービスです。例えばこんな感じで返ってきます。

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使用した教材も記載されます。だから、何をやったのか、どんなことを学んだのかを復習できます。また、初めて聞いたフレーズだなぁっていう “shell out”(お金を払う)が記録として残されています。後で復習が出来てとても便利です。

 

130705 1 レッスンレポート、レッスンメモ機能がはじまりました!

 
またそのレッスンのメモを自分で残せる機能も追加しました。これは自分用のメモで他の人には見えません。だから、どんなレッスンだったのか、何を学んだか、この講師はどうだったか、などといったことを残しておくことができます。例えば、このレッスンでは、「声がかわいい」なんてことを書いてみました。

 
学習に使える機能、ぜひご利用ください!!
 


統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である』 西内啓著

 統計学が最強の学問である
この本、本屋にたくさん並んでいたので目にした方も多いだろう。統計学について語られている。統計を学んでおくと、仕事ではとっても役に立つよ、ということが書かれているが、その通りだと思う。

 

Webであっても、どんな業界であってもデータを取ってそれを分析するということはよくある。何か行われた施策をきちんと分析し結果を数値で示す。PDCAサイクルのCの部分だ。では、その分析結果をどう使うのか、どんな分析結果ならよいのか。

・何かの要因が変化すれば利益は向上するのか
・そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか
・変化を起こす行動が可能だとしてそのコストは利益を上回るのか

これら3つに答えられる分析結果が意味のあるものである。もし、これらに答えられないものであれば、そうなんだ、ふーん、という程度でおしまいの結果である。ビジネス上価値のあるものは上記3つに答えられるものであり、そうでなければそもそも分析するだけの価値がない。

 
 

Web業界でよく行われる施策の一つにAB分析がある。AB分析をすることによって、どちらが優れているのかを判別し、優れているほうを採用する。だが、この本ではさらにその一歩先のことも述べている。AB分析をした際の結論を出すとき、どの程度であれば有意差があり、こちらのほうがよい、と正しく結論づけられるか。ここまできちっと考えるのが統計学だ。

 
誤差なのか、そうでない意味のある偏りなのか、それを確かめる手法にカイ二乗検定がある。これによってp値という「 実際には何の差もないのに誤差や偶然によってたまたま差が生じる確率」が求められる。慣例的にはこのp値が5%以下であれば、この結果は偶然得られたとは考えにくい、と判断できる。

 
では、具体例を見てみよう。あるECサイトとパターンAとパターンBのデザインで商品を購買するかどうかをテストした。それぞれ10万ユーザが訪れ、以下のような結果になった。

パターンA : 9,500人が商品を購入(9.5%)
パターンB : 9,600人が商品を購入(9.6%)

さて、それぞれ10万人が訪れて購入率として0.1%の差が出た。だから、パターンBのうほうがよい!と言えるのか。ここで上記のp値を求めてみると、44.7%という値が出てくる。すなわち、実際には何の差もない状況でもデータの誤差によって10万人中100人またはそれ以上の差が生じる確率は44.7%である、ということである。5%以下であるべきp値が44.7%なのだから、このデータからは意味がある差はわからなかった、と結論づけられる。もし、9.5%と9.6%という差があるのであれば、それぞれ100万サンプルあると有意差があると言える事になる。

 
こんなことをきちんと計算して、統計的に有意差があるかどうかを結論として言えるかどうか、それがビジネスに与えるインパクトは大きい。誤った結果を用いるのではなく、きちんと正しい結果を用いることでより意味のある施策を打って行くことができる。

 

本書の後半はかなり統計の専門的な難しめの内容になってくるが、前半は比較的誰にでも読みやすい内容。前半だけでも読む価値は非常に高い。

 


Low context文化とHigh context文化

グローバルという視点で考えたとき、Low context と High context というのが一つの課題になる。そもそもLow context High context って何だ?

 

Context とは、「背景」を指す。社会環境だったり、言葉が発せられたときの状況だったり、言語伝達におけるあらゆる知覚を意味する。ある文化の中でコミュニケーションを取る際、どれくらいお互いの文化的背景を理解していないといけないのか、その強弱が国によって異なる。

 
High Context 文化では、お互いの文化的背景を理解しているという前提で行われる。日本がその典型例だ。

「あれ、やっておいて」
「うまくやっておいて」
「これどうにかしたいんだけど」
「検討します」

そんな感じの表現でもきちんと伝わる。それは相手と背景が共有されているから。こういうHigh context 文化においては、その背景を共有できていない人は馴染むのが難しい。

 
一方で、Low Context 文化では、すべて言語で伝えることが前提となる。代表的な例はアメリカだ。他民族国家でお互いの背景が異なったりするため、誤解がうまれないように、きちんとすべて言語で伝える。契約社会であるのもその一つの例。この場合、言わなくてもわかってくれるだろう、というのは通じない。だが、外から来た人でも誰にでもわかりやすいという特徴がある。

「明後日の会議で必要になるこの資料をこのフォーマットに沿って、明日の17:00までに仕上げておいてください」
「6ヶ月の試用期間でこれらの項目が達成できなかったら解雇します」

目的・ゴールを数値を用いて明確に共有し、期限もきちんと明示し、ルールに沿って行う。そのためには、曖昧さを省くための論理的思考力が要求される。
 
Low Context 文化になれることがグローバルに活躍する人材になるための第一歩だ。


ヤバい経営学

ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実』 フリーク・ヴァーミューレン著

 ヤバい経営学
 

この本は企業の非合理な側面に焦点を当てている。ビジネスが実際にはどう動いているのか、そんな実際のデータを元にした心理学的側面からのアプローチもある内容。
 
顧客は誰々がやっていると言われると、その影響を受けやすい。これ、顧客だけではなく、経営者にも言える事。経営者が戦略を決めるときにも、競合他社がやっているから、という影響はすごく大きく働いているという。他の会社はやっているよ、、、そんな言葉がきく。
 
「ビジネスの世界はますます変化が多くなっている」というが、実際に調査すると、昔も変わらなかった。「今日の経営者が直面している市場が、昔よりも変化が激しいという事実はない。当然、競争優位性を獲得したり維持したりすることが、過去に比べて難しくなったわけではない。」
 

どうやって企業はもうけるか?という問いに答えるには、「価値を生む」「価値を維持する」という答えが考えられる。このうち後者のなぜ他人よりもいいもの、安いものを作れるのか、という競争優位性に関してはよくわからないことも多い。そのため、マネすることは難しい。因果関係の曖昧性が存在する。

 
その他にも、統計的には失敗が多いのに、企業買収をなぜしたがるのか。組織の話や戦略の話、給与の話、成長のペース、などなど。とても面白く読めてためになる本だ。


TOEICで点数をあげたい人が買うべき本

今日、会社に行ったら本が届いていた。おおお、頂上制覇 TOEICテスト全4冊の献本。金子先生ありがとうございます!
 
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早速中身を見てみた。まず、TOEIC LR テストを4冊に分けてしまっているところが凄い。普通なら分けてもリスニングとリーディングで2冊のところ、リスニングで2冊、リーディングで2冊にしている。そのため、ボリュームが凄い。中身は大量の問題。TOEICの点数をあげていく上で必須なことは、大量の問題を解いて覚えていくことだ。なので、とにかく大量の問題を解いて、単語や熟語、文法などを覚えていくのが重要だ。

 

TOEICで点数をあげたい人はこの本を買って、何度も何度も繰り返し解いてみよう!何度やっても間違えなくなるくらいできれば完璧ですね。
 
頂上制覇 TOEIC(R)テスト リスニングPart1&2 究極の技術(テクニック) [BOOK 1] (頂上制覇 TOEIC(R)テスト 究極の技術(テクニック) シリーズ)

 TOEICで点数をあげたい人が買うべき本
 
頂上制覇 TOEIC(R)テスト リスニングPart3&4 究極の技術(テクニック) [BOOK 2] (頂上制覇 TOEIC(R)テスト 究極の技術(テクニック) シリーズ)

 TOEICで点数をあげたい人が買うべき本
 
頂上制覇 TOEIC(R)テスト リーディングPart5&6 究極の技術(テクニック) [BOOK 3] (頂上制覇 TOEIC(R)テスト 究極の技術(テクニック) シリーズ)

 TOEICで点数をあげたい人が買うべき本
 
頂上制覇 TOEIC(R)テスト リーディングPart7 究極の技術(テクニック) [BOOK 4] (頂上制覇 TOEIC(R)テスト 究極の技術(テクニック) シリーズ)

 TOEICで点数をあげたい人が買うべき本 


マニラに出来た新しいモール SM AURA

Bonifacio に新しいSMが出来た。SM AURA。ちなみにSMってShoemart のことであり、SM Prime Holidings Inc. によって運営されているモールだ。とっても大きなデパートだと思ってもらうといいかもしれない。お台場のVenus Fort とか、そういうイメージ。かつ、もっと大きい。そんなSMはフィリピン全土にあって、50近くのSMがある。庶民のためのデパートという感じであり、手頃な値段の店も多数入っている。

 

そんなSMがフィリピンでもっともハイセンスな街Bonifacioにできたので、どんなものか見てきた。
 

まずは外観。建設時から何の建物だろ?!って思うくらい、特徴的な形状。L字型になっている。
 
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では、そのL字型の屋上部分には何があるのかというと、屋上庭園のような感じになっている。カフェなども入っていて、まったりと出来る空間。YABUもそのうちここに出来るらしい。
 

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では、中にはどんな店が入っているのか。まず目に飛び込んでくるのがUNIQLO。ちょっと前にマニラに進出したと思ったら、続々と店舗が増えていく。隣にはFOREVER21が入っている。

 
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続いて、ラーメン。ここには、オルティガスのシャングリラモールにも入っている一康流がある。とんこつの福岡ラーメンだ。

 
DSC 2158 1024x768 マニラに出来た新しいモール SM AURA
 
それ以外で注目すべきお店だと、MOCHI SWEETS というスイーツのお店がある。これ、日本のお菓子のような感じだが、サイトを見る限り香港のお店のようだ。
http://www.mochisweets.com.hk/
このお菓子、中はあんこだったり、チョコだったり、マンゴーベースだったり、様々なものを選ぶことができて、外はお餅のような食感のもの。凍らせてあるので、20分くらい待ってから食べるとちょうどよい柔らかさになっておいしくいただける。雪見だいふくのような感じで、中に入れるものとしては、やはりあずきとかの相性がいい。これは、普通にスイーツとしておいしい。マニラではもっともオススメのスイーツ。値段は1個70peso(約170円)。
 
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Bonifacio には、いろんなお店やレストランがあるので、わざわざ SM AURA に来ることは少ないかもしれない。でも、周りの雰囲気とは比較的調和した、ちょっとしゃれた雰囲気のSMになっている。

 


これが効果だ!ちょっと怪しいLとRの発音矯正具を買って試してみた

英語のスピーキングで、こんなサイトがあるよ、と教えられ見ていたら、こんな怪しい商品を発見した。
 
LとRの発音矯正具 ReaLstick
 
pic top01 これが効果だ!ちょっと怪しいLとRの発音矯正具を買って試してみた
 
ちょっと先端が曲がったプラスチックを口に入れることで、舌の使い方を覚えて発音矯正をする。。。。いやいやいや、LとRの発音が苦手な人は多いのでこれで直るなら安いもんですよね!!
 
値段はな、な、なんと、、、
 
たったの
2,980円!!
 
安いね!安いよね!きっと。
そりゃ、買わなくっちゃ、ということで早速購入。届いたー!
 

ReaLstick これが効果だ!ちょっと怪しいLとRの発音矯正具を買って試してみた
 
紙1枚とプラスチック1本。。。
ん、100円均一ショップで売ってそう・・・
いやいやいや、2,980円の効果があるはず!!
 
使ってみた。

 
横から
 これが効果だ!ちょっと怪しいLとRの発音矯正具を買って試してみた  これが効果だ!ちょっと怪しいLとRの発音矯正具を買って試してみた
 
正面から
 これが効果だ!ちょっと怪しいLとRの発音矯正具を買って試してみた  これが効果だ!ちょっと怪しいLとRの発音矯正具を買って試してみた
 

なんとなくわかります、わかります。Lの発音の場合は、そのプラスチックのスベスベした部分に舌を押し付けて、そこを蹴るような感じで音を出す。Rの場合は、ギザギザ部分に舌が触れないように気をつけながら、舌を動かす。

 
では、実際に使ってみた効果を動画で公開!これがReaLstickの効果だ!!
 

 
・・・通常との違いは、、、、
いやいやいや、きっときっときっとL/Rの発音がわからないよっていう人には効くかも
 
こんな商品もあるんだなぁって身を以て知る事ができてよかったな。
ReaLStick 欲しい人、先着1名様、差し上げます。


とんかつ新宿さぼてん in マニラ

また新しいとんかつ屋がマニラに出来た。日本でもおなじみのとんかつ屋「さぼてん」がBonifacioのSerendraに先日オープン。最近オープンするお店のサイトはFacebook fanpageがメインということが多い。ここもそう。
https://www.facebook.com/raintreesaboten

 
Bonifacio highstreet の先のSerendraにSabotenはある。オープンしたばっかりということもあって、すごく混んでる。土曜夜は1時間待ちという盛況ぶり。モールにあるとんかつ屋YABUは、いまでも混んでるし、とんかつはフィリピン人の口に合うんだろうなと思う。揚げ物好きなフィリピン人、とんかつだけじゃなく、ちょっと高級感のある揚げ物も人気出るんじゃないだろうか。
 

DSC 2173 1024x768 とんかつ新宿さぼてん in マニラ
 
メニュー。色んなセットがある。
 
DSC 2176 300x225 とんかつ新宿さぼてん in マニラ DSC 2177 300x225 とんかつ新宿さぼてん in マニラ

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DSC 2184 300x225 とんかつ新宿さぼてん in マニラ DSC 2185 300x225 とんかつ新宿さぼてん in マニラ

 
とんかつ屋なので、ちゃんとキャベツもついている。こちらも食べ放題。漬け物もあっておいしい。ドレッシングも日本と同じものがある。
 

DSC 2187 1024x768 とんかつ新宿さぼてん in マニラ

DSC 2186 1024x768 とんかつ新宿さぼてん in マニラ

 
GRATED RADISH KATSU ねぎみぞれかつ ロースかつ御膳(395peso +別途サービス料10% 約1000円)を頼んだ。とんかつにはオレンジもついている。ロースかつのお味、うん、問題なし。おいしいとんかつだ。

 

DSC 2189 1024x768 とんかつ新宿さぼてん in マニラ

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DSC 2191 1024x768 とんかつ新宿さぼてん in マニラ

BonifacioにはSM AuraにYABUが出来るので、とんかつ屋が2店できる。マカティでは、グロリエッタに銀座梅林ができる。ラーメンの次はとんかつが激戦になってきそうだ。和幸とかも参戦してくれないだろうか。

 
G/F Serendra, Bonifacio Global City, 1634 Taguig


とっても面白かった DeNA南場さんの著書:不格好経営

不格好経営―チームDeNAの挑戦』 南場智子著

 とっても面白かった DeNA南場さんの著書:不格好経営
 
DeNA南場さんの著書、不格好経営を読んだ。いやぁ、面白かった。引き込まれる。勉強になった。南場さん自身で書いているので、その文章自体から、ご本人の心が伝わってきた。何のために本を書いて、どんなことを伝えたいのか。仲間に対する感謝、そういったことがとてもよく伝わってきた。
 
いくつか本にあった言葉をそのまま紹介。
 
同じ目標に向かって全力を尽くし、達成したときの喜びと高揚感をDeNAの経営の中枢に据えよう。互いに切磋琢磨し、ときに激しく競争しても、チームのゴールを達成したときの喜びが全員に共有され、その力強い高揚感でシンプルにドライブされていく組織をつくろう。
 
時代の波をとらえ、タイミングに合ったものを一番使いやすい形で出す。これを実現してナンバーワンになった者だけが、拡大の良循環を手にする。
 
真の競合は「ユーザーの嗜好のうつろいのスピード」だと私は認識している。
 
他にも、
・噂話があったら実際に本人に確認してみると、実はそんなことはなかった。
・稼働率を99.6%から100%にしようと躍起になったが、人命を預かっているわけじゃないし、100%にするためにお金を使うのをやめ、基準を満たしている場合は報告も不要にした。
・意思決定は内容の質も重要だが、スピードも重要で、意思決定については継続討議にしないということをきわめて重要視した。決定的な重要情報が欠落していない場合は迷ってもその場で決める。
・決定したプランを実行チームに話すときは、これしかない、いける、という信念を前面に出したほうがよい。本当は迷いだらけだし、そしてとても怖い。でもそれを見せないほうが成功確率は格段に上がる。
などなど。
 
英語に関することも。海外会社とのやり取りにおいて、相手側の社長さんに開発が遅れているから休暇を取らないで欲しいというセンシティブな内容を送るという話。

Dear Neil,
My leadership style is work most hard. So you should do the same.
Isao

このメールの内容、言いたい事(気持ち)がよく伝わるだろう、ということでそのまま送ったとか。結果、フォローは必要だったが、その後うまくいったとか。
 

今や、大企業のDeNAも、こんな感じでスタートしたんだよ、ということがわかる。ベンチャーで働いている人にとってはとても共感できる部分が多いだろうし、学ぶところも多い。全力で突っ走り、絶対にあきらめない。オススメの一冊。


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