ブランドで競争する技術
「ブランドで競争する技術」 河合拓 著
主にファッション業界のことが話題の中心ではあるが、
その根本は全ての商品に共通することであり、
興味深い本。
世の中、強い商品は作れば売れるという時代から、
商品力を高めるには「ブランド」が必要な時代になってきた。
競争戦略は、競争相手に対して相対的な価値を高めるステージから、
絶対的な価値を確立するステージに入ってきた。
この「ブランド」というもの、
差別化され、確立された価値をもつもの、と定義することができる。
価値は3つのものから成り立つ。
機能価値 : 商品そのものが持つ価値
サービス価値 : 商品に付随する価値
イメージ価値 : 商品が持つ世界観などの価値
この3つの価値の中から、いずれかを選択して維持し、
競争優位の源泉として顧客に対して価値訴求を行い、
競争相手とは異なる独自のポジションを 確立する。
この絶対的優位性を持った価値の確立ができれば、
「ブランド」として確立するのである。
顧客から見るとその「ブランド」は差別化された
価値の品質保証ということになるので、
企業は徹底して行っていくことが求められる。