カテゴリー ‘ 経営

上場日という一日

2014年6月27日(金) 株式会社レアジョブは東証マザーズに上場いたしました。これからは上場企業として新たなスタートを切らせていただくこととなりました。今までご支援いただいたお客様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。日本人1,000万人を英語が話せるようにする、という目標を達成させるべく邁進していきます。引き続き、よろしくお願いいたします。

 

上場日の一日

上場日の一日はこんな感じだった。6月27日、朝9時前。主幹事の大和証券さんの会議室に入り、大和証券の方々とレアジョブの株価を見る。

9657ff826cc6dfc74136bac8498e8fb0 1024x768 上場日という一日

上場時は、公募価格から始まり、10分毎に公募価格の5%あがっていく。そこで売りと買いが均衡して初値がつく。セリのような感じ。金曜は買い注文のほうが多かったので、当日中には初値がつかなかったということになった。

20140627 101653 e1404050779670 1024x576 上場日という一日

 

株価の動きを見つつ、談笑した後は大和証券さんの業務フロアーの見学を行った。とっても広いオフィスに入ると、いきなりそこで働いている全社員の方々から拍手をいただいた。ありがとうございます、と思っていたら、拍手が終わらない、終わらない。そのまま、ここでは××をやっていますという説明があり、次のブロックへうつり、そこでも拍手がずっと続いたまま説明。また次のブロックへ行って、、、というのを端まで行っていった。5分くらいだっただろうか。なんだか、むずがゆくなる、すごい体験だった。

 

ランチを取った後に茅場町にある東京証券取引所へ。まず最初に15Fに行って東証役員の方々との懇談会。上場したときなどにしか入ることのできない貴重な会議室。東証役員の方がその会議室に飾ってある絵の話をしてくださった。5分くらいだろうか。その後、2Fに降りてよくテレビに映るくるくる回る電光掲示板や鐘のある東証Arrowsへ。

 

テレビで見ているともっと広いと思っていたのだが、思っていたよりは狭いホール。待機していた社員と合流し、まずは賞状や盾、木槌の授与。その後、みんなで数カット写真撮影。

 

そのまま鐘のところまで移動して、5回鐘を鳴らす。

1回目はレアジョブ創業者で鳴らした。フィリピンの創業パートーナーはスカイプ参加として、3人で。結構大きな音が鳴った。

10463991 10202895394319644 7236740845327257669 n 上場日という一日

 

2回目は、この日のために来日してもらったスタッフ4人で。

20140627 133506 1024x576 上場日という一日

 

3回目は、レアジョブのサービスの火花散る瞬間。会員様と講師のレッスン。ということで、会員様と講師を呼んで二人で鐘をついてもらった。

20140627 133606 1024x576 上場日という一日

 

4回目は、上場準備関係者の皆さんで。5人でぎゅうぎゅう詰めになりながら。

20140627 133715 1024x576 上場日という一日

 

5回目は長くレアジョブを支えてきてカルチャーを作ってきた社歴の長い人たちで。

20140627 133747 1024x576 上場日という一日

 

5回鳴らし終えると、終了。

 

その後、社長の加藤はStockvoiceに出演。

 

16時頃からは取締役3名で上場記者会見。記者十数名へのレアジョブの事業説明と、質疑。そこで答えた内容がこんな感じで記事になっている。。。

レアジョブの加藤社長「英会話教育で世界一を取る」

 

夜は、スタッフとの上場記念パーティー。担当から何したいですか?と聞かれいつも同じことを答えていた。


担当:「何したいですか?」
自分:「ビールかけ!」
担当:「探したけど、無理でした。何したいですか?」
自分:「ビールかけ!」

こんなやり取りを繰り返した結果、東京湾クルーズとなった。そして、東京湾上でのビールかけが実現!

803dfd1f32dee3cf1e4e5c16b828450f 1024x768 上場日という一日

10489985 506374236130675 161572001809639236 n 上場日という一日

 

ビールかけ、楽しかった!ビールかけの実現ありがとう!またやりたい!

 
 

 

————————————
ちょっと振り返ってみると、2007年10月18日に株式会社レアジョブが産声をあげてから約6年半。最初はちゃんとしたオフィスはなく、自宅兼オフィスという状態で始まった。お金のない状態で、ケチケチとやっていたのでVCのお客様が来ても、次に使えるから飲まないで!と思いながら水のペットボトルに紙コップをかぶせて出していた。多くの場合、ペットボトルに手をつけることはなかったので使い回すことができて節約できていたのだが、ただ一度だけ、とある営業のお客様が来たときに、ペットボトルを開けて飲みだした。初期のどベンチャーはお金ないのになぁ。。。と思ったことも今はいい思い出。

 

そんなときを経て、2008年4月にはグローバルブレインさんから出資を受け、そこから上場に向けて進んでいくというのがスタートした。もちろん上場は通過点。すっと通過できていくとキレイなんだろうけど、当然そうも行く訳はなく。事業や組織など、色んな色んな紆余曲折ありながら、5月23日上場承認を受けるに至った。管理部の方々の上場準備の苦労は相当なものだった。2泊3日でのマニラ出張の日に大雪が降って、成田に向かおうとするも数時間千葉で足止め。成田空港についても出発できたのは、定刻の6時間後の夜中12時頃。マニラに早朝ついて、すぐにオフィスで一日働いたり。きっとそんなことも今はいい思い出なのでは。

 

色々あった6年半で上場となったわけだが、個人的には、上場日よりも上場承認日のほうが圧倒的にぐっとくる感じだった。承認日は、いままで出していなかった多くの情報が世間に公になる日であり、同時に今までにはなかった新たな責任・プレッシャーが大きくのしかかる日。だからこそ、ドキドキしたし、これまでのことも振り返る感じになったし感慨もあった。一方で上場日は、さぁ次、という感じで視点は次に向いている。承認日に過去を振り返り、上場日は未来を見ている。そんな感情。

 

これからは株価というものがつきまとうことになるけれども、昨日のレアジョブよりも今日のレアジョブを良くし、ミッションの実現に向かい、一歩一歩着実に前に進めていきたい。

その一歩として、気軽にスタンプを利用して英語チャットができるiPhoneアプリをリリース!英語初心者の方でも気軽に英語に触れることができます!!iPhoneをご利用の方はぜひダウンロードして試してみてください!!

スタンプ英会話 Chatty 英語チャットで無料で学べる英会話

 

上場企業という新たなステージに立ち、「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」というミッション実現に向け、より一層力を入れていきます!


ITベンチャーで働く人の3つのタイプ

先日、管理部で人の素養を見分けることにたけた人が、ITベンチャーは大きく3つのタイプに人材を分けることができると言い、うまい命名をした。

ポップくん、ウェブウェブくん、ビジネスくん

 

では、よくわかる解説!

 

ポップくん

ポップなことが好きな人、そこからポップ君。面白いことやサービスを考えるのが好きで、それを実行にうつそうとする。論理や数値だけでは出てこない発想があり、新たな風を持ち込める。

 

ウェブウェブくん

ウェブに関連した技術が好きな人、だからウェブウェブくん。こんな新しいのがあるよ、こんなすごい技術がある、こんなことができる、と技術に目がいくタイプの人。

 

ビジネスくん

ビジネスのことを考え、どれが数値としてちゃんといきそうなのか、何が論理的に正しいのかを考えるタイプの人。面白そうだからやってみようで動くわけじゃない。

 

ITベンチャーの場合だと、面白いサービスを作っていく必要がありポップな人材が必要だ。さらに、Webの最新技術動向も持っていないと、効率性などの面からも乗り遅れる。当然、ビジネス面がなければ企業として成り立たない。

 

どれか一つのタイプに偏るのでなく、3つのタイプの人がバランスよくいると、いいチームになる。この3つの分類でマッピングしてみて、今はどのタイプの人が多いのか。だからどういった人を採用した方がいいのかを考えて、空いてる部分を埋めに行って良いチームを作るといい。
ちなみに、自分はポップくんとビジネスくんの中間とのことらしい。

 


フィリピンのマネジメント層研修

先日、フィリピンのマネジメント層向け1泊2日の研修を行った。チームビルディングも兼ねていたので、オフィスから離れた場所へ。Punta de fabian というマニラから1時間半の場所に行ってきた。フィリピンで言うところのリゾートとなっていて、こういったプールも備えたゆったりとした場所だ。フィリピンでは、プールパーティーが一般的なのでだいたいどこにでもこういうプールがある。

 

20140321 182049 1024x576 フィリピンのマネジメント層研修

 

そんな場所で、初日は研修をみっちり5時間くらい行った。前半3時間は評価者研修。どういった基準で評価していくのか。面談にはどういった形でのぞめばいいのか。日本で行われた評価者研修を英訳し、同じパターンで実施した。

 

評価はなぜ必要なのか?という問いから始まり、仮想ケースにおいてあなたはどう部下を評価するか、◎○△×で個人ワークして、そのあとグループ内でディスカッションするという形式で行った。ケースをすると、その人たちの傾向を見て取ることができた。評価の中央化傾向が出て、◎×がほとんどなかった。ケースでは、普通に考えていけば◎が妥当となるのがあったにも関わらずだ。そういったところをケースを通じて認識することができたってのは実際の評価の場面につながってくるんではないかと思う。

 

一方で数値面ではない、感情面を中心とする定性評価についてはうまく評価できる部分が多い。数値は弱いけど、感情面については強い、このあたりはフィリピンでみられる一般的な傾向だ。

 

20140321 143523 1024x576 フィリピンのマネジメント層研修

 

後半は、会社の強みを考えさせて、目的に応じて伝えることを意識させるトレーニング。3種類のメディア対応を受けたというケース。1つ目は主にメディアのターゲットユーザが日本人の英語学習者になるメディア、もう1つは主にメディアのターゲットが英語講師になりうる層となるメディア、最後は主にターゲットユーザがオフィスで働くフルタイムスタッフとなるメディア、と分けてサービス紹介などをグループでさせてみた。

 

こういったトレーニングで、日本人なら普通にまじめに誰かが発表する、という感じになるだろう。だが、フィリピン人は違う。最初のチームはいきなり寸劇から入っていった。フィリピン人講師と日本人ユーザがスカイプでコールしてレッスンをしているというのを演じはじめた。いや、面白いんだけどね、、、、ちょっとトレーニングの目的趣旨とは異なるなぁ、、、こういう風に何かを面白くさせることには凄く力を入れるのが特徴。だから、アウティング(社員旅行)やクリスマスパーティーなどでは、独特な遊びや出し物が多数出てくる。

 

研修終了後は、定番の外でのカラオケだったり、お酒を飲んだり、プールに入ったりしつつ交流。こういう研修兼チームビルディングは、どんな研修をやるのかきちんと準備をしてやっていけば、意味の大きなものになるんだろう。特にうちは新卒が多いので。

 

1656346 10203448177464245 1819988292 n フィリピンのマネジメント層研修


平均継続月数の求め方

月額課金サービスのような継続利用サービスの場合、ユーザー平均利用月数は?と聞かれることがあるだろう。しかし、サービス開始間もないときなど、その値を出すにはちょっと頭を使う必要がある。では、どうやってそれを計算したらよいのか。

 

退会率を実測値から求める

まずは、簡単なモデルを作る。

X月にユーザがA人いて、X+1月にそのうちB人(≠0)がやめたとする。すると、

退会率=B/A

とおける。この退会率をαと置く。本来であれば、X月のユーザがX+2月にやめる率も出していくべきだが、簡易モデルとするため、各月の退会率は一定だと仮定しよう。この条件だけで、ユーザーの平均継続月数を試算する事が出来る。

 

退会率から平均継続月数を求める計算方法

では、実際に計算してみよう。n月目における期待値(n月目まででの平均継続月数)をSnと置くと、1ヶ月でやめる人α、やめなかった1-αのうち、2ヶ月目にやめるのは退会率αをかけて、(1-α)*αとなる。これを繰り返していく。従って

Sn = 1*α + 2*(1-α)*α + 3*(1-α)^2 *α + 4*(1-α)^3 *α + … + n*(1-α)^n-1 * α

となる。

 

では、このSnを求めてみよう。Snとそれに1-αをかけたものを用意し、引いてみる。

Sn = 1*α + 2*(1-α)*α + 3*(1-α)^2 *α + 4*(1-α)^3 *α + … + n*(1-α)^n-1 *α
-)
(1-α)*Sn =(1-α)*α + 2*(1-α)^2 *α + 3*(1-α)^3 *α + …. + n*(1-α)^n *α
- – - – - – - – - – - – -
Sn – (1-α)*Sn = α + (1-α)*α + (1-α)^2 *α + (1-α)^3 *α+ … +(1-α)^n-1 *α – n*(1-α)^n *α

 
これは(1-α)の等比数列になるので、
 

αSn = α*(1-(1-α)^n) / (1-(1-α)) – n*(1-α)^n *α

Sn = (1-(1-α)^n) / α – n*(1-α)^n = 1/α – (1-α)^n/α – n*(1-α)^n

と求められる。

 

次に、nが∞になった場合に、Snがどうなるかを求める。Snは上記の式になるので、それぞれを見ていく。

(1-α)^n / α

は、αは退会率であり、1以下である。従って 1-α は0以上1未満であり、それを∞乗している。そうすると、これは0に収束する。

∴ (1-α)^n / α –> 0

 

次に、

n*(1-α)^n

を求める。ただこれは一筋縄ではいかないので、ちょっと工夫する。

X = n*(1-α)^n

について、双方のlogをとる。

log X = log (n*(1-α)^n) = log n + log (1-α)^n = log n + n*log(1-α)

これも上記同様、1-αは0以上1未満となるので、log(1-α) は0未満の定数となる。 0 < βである定数βを置くと log X = log n - n*β となる。ここで、log n と n*βのグラフはどういうものになるかを考える。log n は対数関数のグラフであり、nが大きくなるにつれて傾きは小さくなる。log n の傾きは微分すると 1/n であるので、nが∞になったときは傾きが0である。一方で、n*βのグラフは傾きβ (<0) の直線のグラフとなる。この2つのグラフを考えると、nが∞までいったとすると、必ずn*βの直線は log n の上に来る。すなわち、 n*β > log n
(n –> ∞)

となる。従って、nが∞のときは、

log X = -∞

となり、

X = 0

となる。

 

ここまで来て、Sn の2項目、3項目が求められたので、

Sn = 1 / α
(n –> ∞)

となる。

 

まとめ

ここまで長々と計算過程を書いたが、ここだけ覚えておけばよい。サービスの月の退会率αを出したら、平均継続月数は、

1 / α

で出すことができる。

例えば、3月に100人いて、そのうち20人が4月にやめた場合、退会率は20%であり、ユーザーの平均継続月数は5ヶ月 (1/0.2)と推測できる。退会率が5%であれば、平均継続月数は20ヶ月(1/0.05)と推測できる。

 

もし、あなたのサービスで平均継続月数は?と聞かれたらこの方法で求めた数値を答えよう。

 


監査役として新たに2名が加わりました

昨日の臨時株主総会にて、新たに2名の仲間が監査役としてレアジョブに加わることが決まりました。

 

成松淳さん
http://www.shellpartners.jp/partner/

クックパッドのCFOをやられていた方で、クックパッドをマザーズ、東証一部上場に導いた凄い方。現在は、監査法人シェルパートナーズの代表をされております。

 

大村健さん
http://www.foresight-law.gr.jp/lawyer_info/omura.html

数々のベンチャー企業を支援する弁護士で、フォーサイト総合法律事務所代表をされております。多くの企業の監査役を行われていて、直近では、株式会社エナリスやアライドアーキテクツ株式会社が上場しているという凄い方。

 

そんな実績のあるお二方にレアジョブの監査役として就任していただきました。ありがとうございます!これでますますレアジョブが強くなります。

 
今回は株主総会でもあったので、監査役・株主の皆様、社員一同で全員お揃いの新ロゴTシャツを着て集合写真を撮りました!ますます飛躍させていきます!

 

20131030 RareJob 1024x685 監査役として新たに2名が加わりました


ドミノ研修

先日、会社のイベントとして、全員でドミノを行った。平日の昼間に公民館のホールに行って。ドミノはみんなが一緒になってがんばれるスポーツ。

一定時間内にどれだけ長く並べて倒せるか、どれだけ多くのトリックを完成させることができるか、などなど、チーム対抗戦を行って盛り上がった。チーム内で、どうやって置いていくといいとか、あなたはどの担当ね、などチームワークも試される。普段の仕事とは異なる状況において、チームの皆が同じ目的に向かって力を合わせてがんばる。いわゆるチームビルディング研修の一環だなぁ、そう感じた。

 

20130911 161910 1024x576 ドミノ研修

 

ちょっとお酒が入っていて、いや、だいぶお酒が入っていて、ばたばたドミノを倒してしまうというのはありましたが、このドミノ、チームビルディングにぜひ!

 


Coco塾とGabaの売上・利益比較

先日ニチイ学館の第一四半期決算が発表された。ニチイ学館は二つの英会話スクールGabaとCoco塾を持っている。マンツーマンとグループレッスン、という違い。その資料の中にCoco塾やGabaの情報も入っていたので見てみた。
 

まずはGaba。こちらは、1Qで24.5億の売上、営業利益は3.4億。堅実という感じ。初期から含めると20年近く事業を行っている。その歴史が感じられる数字。

130819 gaba 1024x696 Coco塾とGabaの売上・利益比較

ニチイに吸収される前の2011年の費用構成はこんな感じだと推測されたので(講師給与の割合はもっと少なさそう)、営業利益率は数%減ったけど、維持しているという感じだ。今でも広告費には電車広告、Web広告を中心に年間8.5億円程度はかけているんだろうなと思う。

130819 gaba expense 1024x697 Coco塾とGabaの売上・利益比較

 

続いて、Coco塾。ばんばんCMを流したりして、2012年に立ち上げたにも関わらず、知名度を一気にあげた英会話スクール。主要プランは、入会金31,500円、週2回(50分/回)48回のグループレッスンで総額約25万円だ。別途教材代もかかる。結構高額だ。数十億円と思われる広告費を使った成果としては、初年度の売上が2.3億。2013年4-6月は1.8億。伸びてはいるものの、広告費には見合ったものではなさそう。営業利益にそれが表れている。2年で単月黒字化を目指していたらしいが果たして。2013年3Q決算では、4Qでの見込みを215百万円の売上と予想していたが、実際にはその半分の108百万円。計画通りには進んでいないのかなと思う。

130818 coco 1024x711 Coco塾とGabaの売上・利益比較

 
実際に通ったことのある人によると、グループレッスンだけど、実質マンツーマンレッスンみたいになってしまっているらしい。人が少ないからだ。一気のTVCMで認知度は確実に上がった。だけど、それだけでは人が思うようには集まらない。それが英語教育産業の特性なのかもしれない。まわりに通っている人が増えて、かつ、認知度もあがる、そんな状況になって多数の人が通うようになるのではないだろうか。知ってるから通ってみよう!ではなく、実績あがっているみたいだから通ってみよう。そうなるんではないだろうか。


ヤバい経営学

ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実』 フリーク・ヴァーミューレン著

 ヤバい経営学
 

この本は企業の非合理な側面に焦点を当てている。ビジネスが実際にはどう動いているのか、そんな実際のデータを元にした心理学的側面からのアプローチもある内容。
 
顧客は誰々がやっていると言われると、その影響を受けやすい。これ、顧客だけではなく、経営者にも言える事。経営者が戦略を決めるときにも、競合他社がやっているから、という影響はすごく大きく働いているという。他の会社はやっているよ、、、そんな言葉がきく。
 
「ビジネスの世界はますます変化が多くなっている」というが、実際に調査すると、昔も変わらなかった。「今日の経営者が直面している市場が、昔よりも変化が激しいという事実はない。当然、競争優位性を獲得したり維持したりすることが、過去に比べて難しくなったわけではない。」
 

どうやって企業はもうけるか?という問いに答えるには、「価値を生む」「価値を維持する」という答えが考えられる。このうち後者のなぜ他人よりもいいもの、安いものを作れるのか、という競争優位性に関してはよくわからないことも多い。そのため、マネすることは難しい。因果関係の曖昧性が存在する。

 
その他にも、統計的には失敗が多いのに、企業買収をなぜしたがるのか。組織の話や戦略の話、給与の話、成長のペース、などなど。とても面白く読めてためになる本だ。


総額約3億3000万円の第三者割当増資を実施いたしました

先日、総額約3億3000万円の第三者割当増資を実施いたしました。2008年4月に行った初の増資以来、2度目となる増資です。

 

どういう形だともっとも相乗効果があって事業が伸びるのか、ということを重点に考えてました。だから、事業会社系のKDDIさん、Yahooさん、サイバーエージェントさん、というように複数の事業会社様にお願いするという形になりました。弊社のもつコンテンツと組み合わせることで新しい価値が提供できるようがんばっていきたい。

 

Facebookには、おめでとう、なんていう言葉もいただいてたが、自分としてはより責任が重くなり、きちんと金額に見合う成果を出していかないといけない、そう感じている。周囲の期待が金額という一つの形として表れているので、きちっとそれに応えられるよう、より慎重かつ大胆に攻めて行きたい。

 

株式会社レアジョブは、KDDI Open Innovation Fund、ヤフー株式会社の投資会社であるYJ キャピタル株式会社、株式会社サイバーエージェント等を割当先とする総額約 3 億 3 千万円の第三者割当増資を実施したことを発表いたします。今回は 2008 年に続く 2 度目の資金調達であり、既存株主のグローバル・ブレイン株式会社からも追加投資を受けています。

今回の資金調達により、サービスクオリティの更なる向上を図るとともに新規事業の推進を行い
ます。サービスクオリティの向上については、“スピーキング能力向上の見える化”を掲げ、現在「レアジョブ」で行われている1日約1万レッスンのデータを最大限に活用し、会員様の英語レベル別に最適化した効果的なレッスンプログラム開発やそれに伴うシステム開発を進めていきます。

また、新規事業の推進については、通信・IT・モバイルビジネス領域の国内大手である出資元企
業と連携し、より多くの方々に楽しんで英語学習に取り組んでいただけるサービスの開発や戦略
的なプロモーションの実施などを行っていきます。

当社は「日本人 1000 万人を英語が話せるようにする」というミッション実現に向かって、皆様の英語習得を支援させて頂くとともに日本の国際競争力の向上に貢献してまいります。

 

■割当先一覧
・ KDDI Open Innovation Fund様
・ YJ キャピタル株式会社様
・ 株式会社サイバーエージェント様
・ 株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ様
・ グローバル・ブレイン株式会社様
・ 三菱 UFJ キャピタル株式会社様

 

参考記事:
Skype英会話のレアジョブ、KDDIやYJキャピタル、サイバーなどから3億3000万円を調達
オンライン英会話「レアジョブ」運営会社、総額約3億3千万円の資金調達で事業拡大へ


家族に経営の考え方を使ってみると

先日、グロービス学長の堀さんの話を聞いた。そのときに会社経営と家族の話になった。

 

会社経営では、経営理念やビジョンを作り、戦略を作って実行していく。目標・KPIを設定し、それを振り返る。そんなことを普通にやっている。だけれども、「家族」というものに目をやった場合、同じことを出来ていない人が多い。

 

「家族」も経営だと思えばよい

まずは、家族における理念、ビジョンを作る。どんな家庭にしたいのか。子供にはどんな教育方針でやっていくのか。そういったことをきちんと話し合って作っておく。そうすると、いざ実行となったときに迷うことなく行っていくことができる。

 

さらに、通常の会社と同じように家族にもMBO (Mangament by Objective: 目標管理) を導入する。年初に家族それぞれの人が適切な目標をたてる。逐次、その進捗状況を確認し、1年後に振り返りを行い、また新たな目標を設定する。

 

堀さんは、子供からのフィードバックで言われたことをもとに「週に3回、家でみんなと夕食を食べる」ということを設定しているそうだ。今は週4回に目標があがった(?)らしい。海外出張で家を離れる場合は借金が出来るので、それを挽回しなくてはいけない。それもふまえてきちっと計画してやっているそうだ。今回の講演も、夕食を家で食べてきたあとに来たそうだ。そういった努力をしていくことできちんと達成することができる。

 

家族においても経営の考え方を使う。「家族」をうまく運営していくために大事なことだろうと感じる。


return top