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TOEIC SW って知ってますか?

11月4日に受験したTOEIC SW の結果が返ってきた。まだまだ TOEIC SW の認知度は低いかもしれないが、英語力を評価するにあたり、読めて聞けるだけでなく、話せて書けるかかどうかも評価する必要がある。従来のTOEIC は LR でListening & Readingを評価していたもの、この SW は Speaking & Writing を評価するもの。スピーキング200点、ライティング200点の400点満点で、10点刻みの得点となる。会場にてPCに向かって打ちこんだり話したりする形式で約80分で終わる。総合的な英語力のためには、この両者をトレーニングしていく必要がある。だから、TOEICは990点満点ではなく、1390点満点(LR 990点、SW 400点)ととらえるのがよい。

 

TOEIC SW の結果シートに、色々な情報が載っていたので、ここで共有したいと思う。まず、今回の受験者総数は373人。ちょっと少ないですね。これからスピーキングの重要性を広めていかないといけないと感じる。続いて、最高点と平均点。スピーキングは満点の人がいるものの、ライティングは満点の人がいなかったよう。多くの人がいるにも関わらず満点がいないということは、かなり厳しく採点しているのではないかと予想できる。平均点はスピーキング123.9点、ライティング137.9点で合計261.8点。自分の点数は2回ともスピーキングのほうが高かったので、スピーキングの方が全般的に得点出やすいのかなと思ってただけに、ライティングのほうが平均点高いのは意外だった。やはり、日頃からの英語を話す量に大きく依存している結果なのかもしれない。日本人がもっともっと話す量を増やせば、この点数は逆転するだろう。

 

総合結果

Speaking Writing
最高スコア  200 190
最低スコア  10 20
平均スコア 123.9 137.9
標準偏差 29.5 26.7

 

スコア分布 (スピーキングテスト)

スピーキングスコア Proficiency Level 人数 %
190 – 200 8 8 2.1
160 – 180 7 34 9.1
130 – 150 6 158 42.4
110 – 120 5 89 23.9
80 – 100 4 62 16.6
60 – 70 3 15 4.0
40 – 50 2 4 1.1
0 – 30 1 3 0.8

 
スコア分布 (ライティングテスト)

ライティングスコア Proficiency Level 人数 %
200 9 0 0
170 – 190 8 34 9.1
140 – 160 7 196 52.6
110 – 130 6 104 27.9
90 – 100 5 25 6.7
70 – 80 4 7 1.9
50 – 60 3 4 1.1
40 2 2 0.5
0 – 30 1 1 0.3

 

スピーキングには、Pronunciation Level (発音レベル)と Intonation and Stress Level (イントネーションとアクセントレベル)というものがある。この分布も合わせて記載されている。ランクは3段階で3: High, 2: Medium, 1: Low で表わされる。
 

Pronunciation Level 人数 %
3 : HIGH 81 21.7
2 : MEDIUM 267 71.6
1 : LOW 25 6.7

 

Intonation and Stress Level 人数 %
3 : HIGH 84 22.5
2 : MEDIUM 274 73.5
1 : LOW 15 4.0

 

自分自身の点数は、スピーキング180点、ライティング160点、Pronunciation : High, Intonation and Stress Level : High という結果だった。先日受けたLR はListening 495点、Writing 480点だったので、合計1315点。今後はLRだけではなく、SWの点数も問われる時代になるはず。韓国では既にそのようになっている。遅れて日本もそれに続いていくだろう。ぜひ TOEIC SW を受けてみよう!


第一回スピーチコンテストを開催しました

本日、レアジョブ初のスピーチコンテストを開催しました。スピーチコンテストを行えば、英語を学習する上での大きな目標にもなるし、練習によってより語学力も向上する。また、皆に自分の想いを伝えるという言葉が本来持つ役割をしっかりと実感することが出来る。そんな想いで企画したスピーチコンテスト、ちょっとハードルは高いのでは、という思いはどこへやら、100名以上の応募があった。そんな100名以上の応募者の中から選ばれたファイナリスト10名によるスピーチが今日行われた。

 

観客も数十名程入り、スピーチコンテストスタート。トップバッター、すらすらすらっと口から英語がでてくる。感情を込めた語り口で内容も素晴らしい。一人目が始まったところで、ものすごい練習してきたんだな、ということが強く伝わってきた。出場者全員ハイレベルで、出場者のレベルの高さに驚かされた。これは練習の成果の表れだ。内容に関してもしっかり構成されているし、語り方もしっかりしている。感情が込められていて、想いが伝わってくる。きっと、これまでの1か月間、講師とともに必死に文章を推敲し、それを覚え、感情が伝わるように練習してきた。それがしみじみと伝わってきて、胸が熱くなった。

 

受賞者の受賞後のスピーチにも胸が熱くなった。スピーチコンテストにかける想いが伝わってきた。応募者の皆様の日々の生活の中にスピーチコンテストが大きな目標としてあり、それを常に頭に入れて1か月間過ごしてきた。やってよかった、そう皆が思う、凄く胸の熱くなるいい会だった。今後もこのようなお客様のためになる企画をしていければと思います。

 

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目標をたてて勉強することで長続きする

勉強や運動、何かをするときに目標があるのとないのとでは大きな差が出る。受験勉強であれば大学に合格するという明確な目標があり、運動部の場合なら、試合で勝つという目標がある。社会人になってから英語を勉強する場合、漠然とやらなきゃ、だけでは続かないこともある。何か明確な目標を自ら設定したほうが長続きする。その場合、長期的な目標と短期的な目標の二つがあるとよい。具体的にはこんなイメージ。

 

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例えば、わかりやすい例としてTOEICで900点取りたい、というのが長期的な目標だとしよう。そして、現在の自分の実力がTOEIC600点だとしよう。この場合、短期的なステップとして、半年毎に100点ずつ上げて、1年半後に900点取るという目標を立ててみる。その目標を立てたら何をやるかを決めてみる。

 

1.  半年後のTOEICで700点を取る

そのために、まずはTOEIC860点向けの文法対策本を1冊買い、それを全部覚えるくらいひたすら繰り返す。最低5回は通しで読んで解くようにする。日々の通勤時間、朝起きた直後の時間、寝る前の時間などスキマ時間を効率的に活用し、1日1時間は文法学習に当ててひたすら単語・熟語・文法を記憶させる。また、レアジョブのレッスンを2日に1回は受けて英語脳を鍛える。そして、テスト1か月前には、本についている摸擬テストを3回程度受けて時間感覚を養う。同じ問題を3回解くでも問題なし。

2. 1年後のTOEICで800点を取る

ここは1. の目標を達成してから考える。

3. 1年半後のTOEICで900点を取る

2.の目標を達成してから考える。

 

こんな感じで、一つずつ目標を設定し、そのためにやるべきことを設定しクリア出来ていくと、学習を続けられ、かつ、成果も出ていくであろう。オススメの勉強スタイルだ。

 

そんな勉強スタイルを応援する意味でも、レアジョブでは目標宣言コンテストを行っています。色んな人が色んな目標を掲げています。色んな目標を見ているだけでも、自分もがんばらなきゃそんな気持ちにさせてくれます。ぜひ、目標を立てて勉強してきましょう!

http://www.rarejob.com/5th_anniv_evt3.php


スピーチを暗誦することで英語が伸びる

英語を学ぶにあたって発音する、ということはとても大事なこと。聞いてそれを口に出す。口に出した言葉が耳から入る。この繰り返しは大事。

 

そんな反復練習としてオススメしたい方法は、スピーチを暗誦することだ。有名な人の英語のスピーチはネットに多数落ちている。スティーブジョブズのスピーチ、オバマ大統領のスピーチ、キング牧師のスピーチ。こういった良いスピーチの動画を見て、それをそっくりそのまま真似してみて欲しい。声の抑揚まで真似て成りきってみよう。そして、空で言えるように暗誦しよう。この練習をしていくと、すごく実力がつきます。

 

僕自身もこの方法は良いと思っているので、講演のときに、一週間前から暗誦の準備をして大勢の前で暗誦しました。スティーブジョブスのスタンフォード大学卒業式でのスピーチの一節や、キング牧師のI have a dream の一節。動画で残して後から見るとより勉強になります。

 

そんな学習効果の高いスピーチの暗誦、みんなの前でやるとより効果が高まります。レアジョブでは、みんなの前で発表して実力を高めることができるようにするために、スピーチコンテストを開催することとしました。原稿を作って練習して覚えて、実践。その過程、そして本番はとてもためになります。勇気もいると思いますが、ぜひ、日頃の成果をみんなの前で試してみてください!

http://www.rarejob.com/5th_anniv_evt2.php


英語の語学留学として地中海の島国マルタへ行くという選択肢

マルタ共和国、それは地中海にある小さな島国。イタリアのシチリア島の南、チュニジアにほど近い場所にある。淡路島の半分ほどの大きさだ。実はこの国、マルタ語と英語が公用語である。そのため、英語を学ぶ語学留学用のスクールがいくつもある。

 

 

地中海の暖かな気候、イタリアに近く、世界遺産のバレッタ市街がある。そんな素晴らしい場所で英語の語学留学ができる。場所的に比較的近いため、ロシアやヨーロッパから来る人が多いそうだ。日本からはるばる来ている人もいるという。日本人が少ないところがいいからとか、マルタという国が好きだからとか、色々な理由があるらしい。

アジアの人だけでなく、ヨーロッパの人と多く交流しながら英語を学びたい、という人にとってはマルタに語学留学という選択肢もありなのかもしれない。日本からはかなり遠いんですけどね。


ビジネスで必要な英語力

国際的にビジネスをする場合、コミュニケーションツールとしての英語が必要になる。では、どのような英語スキルが必要になるのか。この場合に、まず必要になるスキルは、

 

「英語で言いたいことを明瞭に簡潔に論理的に説明することができる」

 

このスキルである。文法が間違っていないとか、発音がきれいとか、訛っていないとかではない。それらは二の次である。まず何よりも必要なのは、自分の意見とその根拠を理路整然と、わかりやすく話すことである。難しい単語などを使う必要はない。ノンネイティブが多い場ではむしろ使わないほうがよい。ネイティブは小難しい単語を使うことによってノンネイティブとのビジネスの場では意図が伝わらず逆効果になることもある。ノンネイティブ同士で行うビジネスのほうが、ネイティブとノンネイティブで行うビジネスよりもうまくいくという皮肉な報告もある。これは、ノンネイティブ同士だと、難しい単語を使わずに、相手に言いたいことをきちんと伝えることができる。しかし、ネイティブは難しい単語も普通に混ぜてしまい、意図が伝わりにくくなることがあるからだ。ネイティブに対しても、相手に応じて伝わるような英語を使うことが求められるのである。

 

この「英語で言いたいことを明瞭に簡潔に論理的に説明することができる」を身につけられればビジネスでは問題ないので、一般的にはこのスキルを身につけることがビジネスで必要な英語力である。文法に間違いがない、発音がなまっていない、などは出来ていればもちろん問題ないが、優先順位としては低い。限りある時間は有効に使ったほうがよい。ビジネスで使う英語力として、さらに上を目指す場合には、

 

「人を動かす英語力」

 

を身につけるとよい。これがビジネスで使う英語を勉強する上での最終的なゴールになるだろう。英語での発言から、その人の人となりを感じ、実績と照らし合わせてトータルな印象を作る。存在感があって人の心を動かす。オバマ大統領の演説、スティーブ・ジョブスのプレゼン、これらを聞いているとその英語から感じられるものが多分にある。もちろん文法や発音といったものだけではなく、論理力に裏付けされた説得力、自信や謙虚さ、ユーモア、こういったことが必要になる。

 

ビジネス英会話を学びたい、そういった声をよく聞くが、これを紐解くと上記になるのではないだろうか。


TOEICの点数を6か月で180点上げた方法

TOEICの試験が近づくと英語の勉強をしだす、という人もいるだろう。TOEICの点数をあげようとだけ思えば、一週間であってもそれなりの方法がある。そこで、自分が実際に行った方法を紹介したいと思う。大学3年の頃の話だが、初めてTOEICを受けて690点だった。その時は何も勉強していなかった。しかし、実際に試験を受けてみて、TOEIC用の勉強と対策を少し行って、約半年後に再度受けてみた。結果、870点だった。ある程度のコツさえつかめばそれなりに点数はあがる。約半年で180点上がった、その過程でどういうことに気をつけたのか、自分なりの経験を書いてみたいと思う。

 

実際にTOEICを受けてみると以下のことに気がつく。

・時間が足りない
・リスニングの問題間隔が短い
・リスニングの後半は先に問題がわかってないと解くのが難しいものもある
・リーディングパートの読解部分は時間かければわかるものも多い

これらを気にした対策を考えた。

 

リスニング

 

Part1 写真描写問題

 

・写真に出てくるものを言うが、完全に合致しているわけではないものは間違い
・文章を聞いていて、それが間違いだとは言えないあいまいな場合は正解だとみなす
・写真の中のものと似た発音のものが回答に混ぜられていることが多い、それがわかればその回答は間違いだとわかる

 

自分の場合は、必ず回答を全部聞いてからマークするようにしている。それぞれの回答を聞いているときにそれぞれを以下の3つに分類する。
A. 絶対正解
B. 正解かわからないけど、絶対間違いとも言い切れなかった(わからなかった)
C. 絶対間違い
AがあればAのものをマーク。AがなければBをマーク。Bが複数あれば、そのうち一つを勘でマーク。次々と問題が出されるのでわからない場合は悩んでもだめなので、思いきって一つにマークする。

 

(番外編:このパートは簡単なので、回答Aが終わった後にカリカリカリとマークする音が多ければAをマーク、回答Bが終わった後にカリカリカリとマークする音が多ければBをマーク、回答Cが終わった後にカリカリカリとマークする音が多ければCをマークする、という方法も。。。)

 

Part2 応答問題

 

最初の言葉を注意して聞くようにしましょう。What, Who, When, Where, Why, How という5W1Hが頭に来ることが多い。その場合は、それぞれに対応した回答を選べばOKです。Whereであれば場所を聞いているので、場所を答えているものを選ぶ。Whoならば誰なのかを聞いているので、人に関して答えているものを選ぶ。なお、これらの場合はYes, Noでは答えにくい質問なので、Yes, No で答えがはじまったら、それは間違いだと考えてよい。

 

Part3 & 4

 

ここはリスニングでも難しいパート。出来るだけ事前に問題文を読んでおくようにする。出来れば回答もちらっと頭に入れておく。それが出来なかった場合は、リスニングを行いながら問題文と回答を流し読むようにする。そして、リスニング中に問題文の言葉や回答の中の言葉が聞こえたら注意して聞く。基本的には問題の順にリスニングの内容は流れていくので、一つの問題の答えが分かる部分が終わったな、と思ったら次の問題の部分に集中するとよい。

 

そして、一つのリスニングがを解き終えたらすぐに、次のリスニングの問題、回答を読んでおく、これらが重要。回答に悩んでしまって次の問題の最初を聞き取りそびれて回答がわからなくなった、という事態は避けなければいけない。わかる問題をしっかりと解いていこう。

 

リスニングパートでは、例題がいくつか読み上げられる。そこは問題内容が事前にわかっていれば全く聞く必要のない部分。したがってこの部分は違う問題に時間を使うとよい。Part1, Part2では例題が読まれている時間は、Readingの文法問題を出来るだけ解くとよい。

 

リーディング

文法と読解があり、時間が足りなくなる。そのため、文法パートでは出来るだけさくさく解いていくことが求められる。考えてもわからない問題の場合(意味を知らない名詞が4つあるなど)は、悩まずに勘で答えていく。ここでも思い切りが重要になる。

 

読解問題では、文章を読む前に、問題を読んでおいて何を文章中で見ていけばいいのかを頭に入れて読むとよい。回答に必要なさそうな部分は無視してしまってかまわないからである。

 

【勉強法】
・自分のレベルかそれより上のTOEIC対策文法書を一冊買い、何度もそれを繰り返し行う
– 文法書に関しては一冊で十分(レベルが上がった場合にはレベルが上のものを繰り返し行う)
・実際のTOEICと同じような問題がついているものがあるので、それを時間を測って実際の試験と同じように解く、かつ、何度もそれを繰り返す
– ここで時間配分の練習、リスニング問題・読解問題の練習を行う

 

いくつも本を買うのではなく、一つの問題集でよいので、それを何度も繰り返すことが重要です。同じことを繰り返すことによって、記憶が定着し、パターンも覚えていきます。TOEICの問題には一定のパターンがあり、それに慣れるとたとえ単語がわからなくても、名詞か形容詞かなどがわかることによって正解を選ぶことが出来ます。それを感覚的に覚えるためにも繰り返すことが重要です。

 

まとめ

・リスニングの応答問題では、最初の言葉を注意深く聞きとり、5W1Hで来た場合は回答がYes, Noで始まった場合は、消去する
・リスニングのはじめや途中の例題の部分の時間は、Reading Partの文法問題をひたすら解く
・リスニングで分からなかった場合は、あきらめて適当にマークしてすぐに次の問題を聞きとることに集中する
・リスニングのPart3, 4 では、出来る限り先に問題と回答に目を通しておく
・Readingの文法でわからない場合は、時間をかけずに適当にマークする
・読解は図やグラフだけでわかりそうな簡単と思われるものからはじめる
・読解では、問題と回答を先に読んで軽く内容を頭に入れてから文章を読む
・TOEICの勉強をする場合は、一冊を繰り返し行い、実際と同じような試験を何度も行う

 

TOEICでは、持っている英語の実力に対して、テスト対策次第では、-50点~+50点くらいにはなります。せっかくなので、上に示したようなちょっとした対策を行って+50点のスコアを出しましょう!!


英語学習には机上の学習より実践の学習が良いという研究成果

イリノイ大学シカゴ校とジョージタウン大学医療センターの研究によって、次のことが明らかになったという。

http://lifehacker.com/5897308/immersion-in-a-foreign-language-rewires-your-brain-+-especially-when-you-take-time-off?tag=language

 

外国語学習においては、学習をしない期間は必ずしもマイナスになるわけではない。それよりも、学習の効果はその勉強スタイル、机上での学習か実践での学習か、により大きく左右される。文法読解などの机上の学習ではなく、会話練習など実践的な学習を行ったほうが、ネイティブスピーカーと同じように脳を使い外国語を話せるようになる。

 

 

机上の勉強でも、実践の会話での勉強でも、どちらの勉強スタイルにおいても、同じ程度の言語レベルまで上達していた。しかし、脳を分析すると、実践的な会話での学習を行った人たちは脳の使い方が異なり、ネイティブスピーカーと同じような言語処理のしかたをしていたという。実例で言いかえると、机上の勉強でも会話中心でもTOEIC LRのテストでは同じ得点が取れる。しかし、いざ実践となると机上の勉強組と実践の勉強組では全くアウトプットが異なる。さらに、数か月間勉強のブランクが空いた場合でも、実践での学習組は脳の言語処理パターンは変わらなかったという。一度覚えるとその処理方法は忘れにくく、すぐに上達するような仕組みになっているということだろう。

 

これ、凄い研究成果だなと思います。もっとこれが理論的に成熟していくと日本の英語学習スタイルはどんどん変わっていくのではないかなと思う。現在の机上での文法中心スタイルから、会話中心での勉強スタイルへ。脳の言語処理を変化させることで、英語で考えられるようになり上達が早く、かつ、忘れにくくなる。一度自転車の乗り方を覚えれば、1年乗ってなくても乗れるのと一緒だ。速く走るようにトレーニングするのは乗り方を覚えた後。自転車に乗れないときから速く走る方法を勉強する、というのはないだろう。上記のリンクは論文のサマリーだが、元の論文を早速読んで、深く理解してみたいと思う。大学の研究論文を読むって懐かしいなぁ。


英語の決まり文句を言えるようにするために

英語がある程度出来てくるようになると、ちょっとしたネイティブのお決まり文句はなんとなくわかるようになる。例えば、

 

“I’m tired. Why don’t we take a break?”
“We’re almost there.”

 

意味わかりますか?後少し、もう一息だよ、という意味です。これは何となく文章の前後関係や字面から考えてわかるかなと思います。ですが、ちょっとわかっていないと理解しにくい言い回しなんかもあります。こういったものは文章読んで、どういうことからその意味になっているのかを一度理解すると覚えやすい。

 

“I don’t have the courage to speak to her.”
“You have nothing to lose.”

 

この場合、
「あなたに失うものは何もない」 ⇒ 「だめもとだろ」
というニュアンスのフレーズになります。一文だけだったら意味がわからなくとも、会話形式になっていると意味を推測しやすくなります。だから、こういった会話形式で覚えておくとストーリーとして頭に入りやすく、覚えやすいです。

 

“You don’t say.”

これってどういう意味?と聞かれてわからなくても問題ありません。実際の会話では、

“Mike is studying hard.”

“You don’t say.” 

という風に使われ、ここで意味がわかれば問題ありません。この文脈ならなんとなく想像できますよね。「ほんとに~~?」みたいなニュアンスですね。一文だけで聞かれてわからなくても問題ありません。実際に使われるのは文脈の中です。覚えるときは一文だけではなく、文脈と一緒に会話形式で覚えていきましょう。

 

聞いてわかるようになったら、自分でも使えるようになりたい。そう思うのは自然なこと。実際、こういったフレーズは使わなくとも困りはしませんが、使えるようになるとちょっと進歩したなとか、カッコイイなと思ったりしてさらに学びたくなるもの。ではどうやって実際に使えるようにするのか。とっさに出てくるようにするためには、実際に口に出してどんどん使っていくしかありません。実際の対話形式のフレーズ集をもとに、ロールプレイングをしてみましょう。フレーズ集としては、下記の本はなかなかまとまっていてよかったです。あとがきに書いてありましたが、著者の晴山先生は、本書のフレーズを実際にスカイプ英会話の講師とロールプレイングしていたそうですよ。ちょっとイケテル英語フレーズを身につけたい人にオススメです。

 

超キホンの日常会話なのに日本人なら必ず間違える英語

 英語の決まり文句を言えるようにするために


英語で聞かれたことにすぐ答えられない人のために

英語で質問されると、すぐに答えることができない。そんな経験ある人もいるんじゃないでしょうか。それは、英語脳になっているのではなく、頭の中で英語を日本語に変換し、日本語で考えて答えを導き、それをまた英語に変換するという複雑なことをやっているからではないだろうか。

 

英語で質問される

英語を日本語に翻訳

日本語で回答を用意

日本語を英語に翻訳

英語で回答する

 
この回路であれば、英語で質問されてから英語で答えるまでに時間がかかってしまうのも仕方がない。脳の回路を英語で聞かれたら、英語で考え、そのまま英語で回答する、という形式にしたい。当たり前なことではあるが、いきなりやると難易度は高いのでまずは簡単なところから始めるとよい。そんな人のトレーニングとして参考になる本がこちら。Twitterで毎日夜10時半頃から10秒英語塾を行っている晴山先生の本だ。ぱっと言われてぱっと答える。TOEICのリスニングPart2もそんな感じですよね。練習になりますよ。

1秒速答!英語クイックレスポンス

 英語で聞かれたことにすぐ答えられない人のために


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