アーカイブ ‘ 2012年 11月18日

マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか

マニラのとんかつ屋と言えば『YABU』 だが、先日2号店のあるRobinsons Magnolia に行ってきた。こちらも1号店のMega Mall 同様繁盛している。そして、やっぱりYABUのとんかつはおいしい。日本と同じような味がする。2号店でも同じ味だった。定番のロースカツ定食は120gで355peso(約710円)だ。黒豚を使用したプレミアムトンカツだと120gで575peso(約1150円)だ。トンカツとしては日本より安い値段で、現地の食事としてはファーストフードなどに比べると高いが、モールのレストランとしては中程度。カツカレーとかもあるが、カレーはあまりフィリピンでは普及していないためか、頼んでいる人は少ない。

 

DSC 10171 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか DSC 1030 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか

DSC 1022 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか DSC 1023 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか

DSC 1024 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか   DSC 1025 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか

DSC 1026 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか   DSC 1027 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか

 

さて、このトンカツ屋YABU、メニューを見ると写真がある。この方がYABUのトンカツを監修している武田和也さん。日本ではどんな味なのか、それを知りたくなり調べてみると、代々木上原にあるとんかつ屋武信の料理長だ。早速行ってみた。

 

DSC 1021 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか

 

代々木上原駅から徒歩2,3分のところにあるおしゃれなお店。 ロースカツ膳120g 1570円。さすが、おいしい。フィリピンとの明らかな違いは味噌汁の味噌、レモンがついているか、お漬物があるかフルーツがあるのか、ごまをするのか、など。店には、26日~28日、MOAの出店のためお休みしますとの張り紙が。

 

DSC 1152 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか DSC 1157 300x225 マニラのとんかつ屋YABUはなぜ繁盛しているのか

 

ちょうど料理長の武田和也さんがいらっしゃったので、お話を伺ったところ、すでに十数店舗の拡大計画が進んでいるそうだ。MOA に続いて SM Northにも出来るそうだ。SM系と組んでやっているからだとか。ちなみに、YABU、オーナーは武田さんではなく、武田さんは料理の監修を行っている立場だそうだ。調べてみたところ、オーナーはフィリピンで既にビジネスの実績をあげているJohn Conception氏

http://business.inquirer.net/34463/john-concepcion-turns-japanese

1年ちょっとでMOAに3店舗目を出店し、すでに十数店舗を展開予定というスピード感。 これを成し遂げているのは、日本の料理技術とフィリピンのビジネス技術がうまく組み合わさっているからなのだろう。フィリピンで成功しているフィリピンオーナーと日本の技術を持っているものがタッグを組んで成功しているとても良い例だ。

 

現地オーナーなので、現地のことがわかっている。だから、トンカツがフィリピンの人の揚げ物好きにマッチするという感覚があり、かつ、SM系とのパイプがあるためにきちんと優れた場所に出店することが出来る。もちろんビジネスノウハウはあり、スタッフのマネジメントなどが出来る。なおかつ、1店舗目がうまくいったら、どんどん他のSMに出店していくことが出来る。日本人だけだったら、そんなことはなかなかできない。うまく現地の人と組んでやることによって、急拡大することが出来て、日本のモノ・味をそのまま持ってきて広めていくことが出来る、そんな好例だ。


アジア進出討論会に参加して感じるアジアマーケットの魅力

先日、アジア進出促進を目的とした討論会に、パネラーとして参加させていただいた。中国、タイ、ベトナム、インド、インドネシアなどでビジネスをする方々、そしてフィリピンでビジネスをする弊社。各国様々な事情があり、面白い。会を通じて、共通して言えると感じたことは、どの国も機会が豊富にあるということ。やはり、成長している国というのは魅力的だ。

 

アジアでビジネスを行うときには、2つの方法がある。
A. アジアの労働力を活用して、日本など違う国で売上をあげる
B. アジアをマーケットとして捉え、その国で商品・サービスを売る

 

工場をアジアに作ったり、オフショアでソフトウェア開発したりするのはAのパターン。レアジョブもAのパターンだ。ユニクロやセブンイレブンなど、現地に出店して現地の人に売るというのはBのパターン。商圏を日本だけでなく、アジアに拡大して売上を増やしていくのがB。アジアを見た場合、国が成長していることを考えると、Bのパターン、すなわち現地で商品・サービスを売るというのが魅力になる。ベトナムでビジネスしている人いわく、現状の成長を考えるとベトナムで成功しないビジネスを考えるほうが難しいと。さすがに言い過ぎかなとも思うが、それぐらい魅力に映る市場。どんどんそういった国に進出して商品・サービスを日本人も売っていかないと。そうでないと、あっという間に中国や韓国など他国に取られていってしまう。

 

最後に、会で2年振りに出会ったフィリピンでがんばってビジネスしているもの同士でパチリ。オンライン英会話市場、フィリピン市場も盛り上げていきます。

121117 300x199 アジア進出討論会に参加して感じるアジアマーケットの魅力


return top