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TOEIC SW 音読問題の対策と勉強法

TOEIC SWで始めに行われるテストが音読問題だ。画面に表示される50~60語程度の英文を音読する。2題出題される。45秒で朗読するので、時間はたっぷりとある。たとえば、こんな感じの文章が表示されるので、それを朗読する。

 

If you’re shopping, sightseeing and running around every minute, your vacation can seem like hard work. To avoid vacation stress, come to the Blue Valley Inn on beautiful Lake Meed. While staying at our inn, you’ll breathe clean country air as you view spectacular sights. With its spacious rooms, swimming pool, and many outdoor activities, the Inn is the perfect place for a vacation you won’t forget.

(TOEIC SWサイトより

 

そんなに難しい文章ではなく、そこまで難しい単語は出てこない。ただ、人名などのような固有名詞が出てくることがある。一般的なものが多いので、普通に読めば大丈夫だ。

 

この朗読2問によって、発音、イントネーション・アクセントがそれぞれ評価される。High, Medium, Lowの3段階評価。発音、イントネーション・アクセントの問題では、得意な人は毎回 Highを取ることが出来る。文章を読むだけなため、問題によって差が出にくい部分だ。では、何に気をつければよいのか。それは、いかにリズムに乗った感じで話せるかどうかだ。個々の単語を読むというものではなく、文章全体で流れを持って読むことが大事になる。

 

この発音、イントネーション・アクセント、一番良いと思う勉強方法は、実際の英語音声を聞いたままそのままに繰り返すこと。細かいことは気にせずに、モノマネかのように、リズム、音の高低などなど全てをマネしてみよう。これを繰り返すことによって、どういうときに強く読んで、どういうところで区切って、というのが自然に身に付いてくる。

 

文章の音読の練習に関しては、音声を聞いて同じようにリズムにのって話していくことを繰り返し練習するのみだ。自転車に乗るには、何度も自転車に乗る練習をする。だけど、一度覚えたら体が勝手に覚えている。決して、頭で考えて自転車に乗っているわけではない。英語の文章音読も同じ。頭で考えるのではなく、体にしみこませて体で覚えるもの。ただ、一度覚えてしまえば、後はとても楽になる。練習あるのみ!

 

 

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 TOEIC SW 音読問題の対策と勉強法

 


仕事で使える英語力を測定するテスト TOEIC SW

ビジネスで使う英語力測定に適したTOEIC SW、このスピーキングテストはどういうものなのかをここでは解説したいと思います。

 

TOEICでは仕事に必要な英語力が測れない?!

一般的に、TOEICというと、試験会場に集まってマークシートを塗りつぶしていく、あのリスニングとリーディングのテストを思い浮かべるでしょう。多くの人が受験していて、昨年は230万人の人が受験した。すごい数だ。社内の昇進条件になっているところも多く、その力は大きい。しかし、TOEICで高得点を取っているからといって、必ずしも仕事で英語が使えるわけではない。最近の産経新聞の記事にもそんなことが載っている。

 

なぜ、TOEICで高得点であっても、仕事で英語が使えないことがあるのか。それは、Listening と Readingだけで、Speaking と Writing がないからだ。 実際の仕事では、Speaking ができないとうまく進まないことが多い。だから、Speaking が出来るのかどうか、これを測定する必要性が高まってきて生まれたものがTOEIC SW (Speaking / Writing) だ。

 

TOEIC SW はこんなテスト

TOEIC SWは、アメリカのETSによって開発されている。話す力を見るスピーキングテスト6部構成で11問(20分)、書く力を見るライティングテスト3部構成で8問(60分)の2つで構成される。テストは試験会場にてPCを用いて行われる。スピーキングテストはヘッドセットを利用し、回答が録音されていく形式。採点はそれぞれ200点満点の計400点満点。これとは別に、発音、および、イントネーション・アクセントがそれぞれ3段階にて評価される。

 

テストの構成は以下のようになっている。

スピーキングテスト

内容 問題数 解答時間 課題概要
音読問題 2問 45秒 短い英文を音読する
写真描写問題 1問 45秒 写真を見て内容を説明する
応答問題 3問 15秒または30秒 簡単な設問に即座に答える
提示された情報に基づく応答問題 3問 15秒または30秒 提示された文書に基づいて質問に答える
解決策を提案する問題 1問 60秒 メッセージを聞き、内容を確認した上で解決策を提案する
意見を述べる問題 1問 60秒 あるテーマについて自分の意見とその理由を述べる

 

ライティングテスト

内容 問題数 解答時間 課題概要
写真描写問題 5問 8分 与えられた2つの語句を使って写真に合う内容の一文を作成する
Eメール作成問題 2問 各問10分 与えられたEメールに対する返信のメールを書く
意見を記述する問題 1問 30分 提示されたテーマについて自分の意見を記述する

 

採点はこうなっている

気になる採点はどうなっているのか。

 

スピーキングテストでは、ネイティブスピーカーやノンネイティブスピーカーに理解しやすい言葉で話されているかどうか。仕事上必要なやり取りをするために適切な言葉を選択して使うことができるかどうか。筋道の通った継続的なやり取りができるかどうか。この3つが問われている。日本の学校で習ってきた○か×かの文法ではない。ここが仕事で必要な英語力を測定するためのテストとして適している理由だ。

 

ライティングテストでは、平易な文でも複雑な文でも適切な語句を使用し文法的に正しい文を作成できるか。簡単な情報などを伝えるために複数の文で構成される文章を作成することができるか。状況に応じて、理由、説明などを述べながら複数の段落から構成される文章を作成することができるか。この3つが問われる。

 

このような正解が多数あるものについては、採点の粒度を等しくしなければならないため、採点が難しくなる。ここは、採点者の教育、および、複数の人が採点を行うことによって結果の一貫性を担保している。

 

何点くらい取ればいいの?

さて、受験者として気になるのは、何点くらい取ればいいのか?ということ。2013年3月10日に行われたTOEIC SWの平均点を紹介したい。

Speaking : 117.2点
Writing : 132.8点

Writingのほうが高く出ている。スピーキングのトレーニングが少なかった日本人らしい傾向かもしれない。

 

では、何点くらい取っていれば仕事上問題ないといえるのか。自分が受験した経験も含めて考えると、だいたいスピーキングテストで150点取れていれば、英語での部下のマネジメントなども含め、仕事上ほぼ支障はないと言えるんではないだろうか。120点以上あれば、海外駐在としてやっていけるんではないかなと思う。そういう観点から、まずはベースとしてスピーキングテスト120点、次が150点、その上が180点、そんな三段階を目標として設定すればよいのではないだろうか。

 
 

さて、次の記事以降ではTOEIC SWの各問題を解説していきたいと思います。

 

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 仕事で使える英語力を測定するテスト TOEIC SW

 


ビジネスで使う英語力を伸ばすためには、自分がいまどの位置にいるのかを知る必要がある

仕事を行う上で、自分はどんなゴールに向かっていて、今どこにいるのか、それを把握する必要があります。みなさんも仕事をしていて、目的は何?KPIは何?などということをよく耳にするのではないでしょうか。目的、KPI、それは仕事を効率的に進めていくにあたってとても重要になるから皆利用しているんです。

 

では、ビジネスで使う英語力を習得する場合はどうでしょうか。これも仕事と同様に、目的を設定し、かつ、自分の現在位置を測るとより効率があがります。

 

まず、目的。目的は「ビジネスで使える英語力を身につける」ことです。少々あいまいではありますが、これでかまいません。ビジネスで使える英語力ってどういうことか。それは、以下の2点が重要になります。

・相手に自分の言いたいことが伝わること
・相手の言いたいことがわかること

この2点がきちんとできれば、8割は身に付けたと言えるでしょう。なので、この2つがきちんと出来ることを目標としましょう。そのため、この2つに関係しないことは重要視しなくてかまいません。たとえば、なまりがないかどうか、文法が全て正確かどうか、難しい単語を知っているかどうか、それらは優先順位が下がります。

 

では、目的を上記の「ビジネスで使える英語力を身につける」ことに設定した場合に、自分の現在位置を測るにはどうしたらよいのでしょうか。その一つの解がスピーキングテストです。スピーキングテストでは、何が伝わっているのか、が問われます。正解はいくつもあります。また、大概、多少の文法ミスなどは目をつぶり、きちんと相手に伝わっているかどうかが採点されます。そんなスピーキングテストの一つとして、TOEIC SWがあります。これは、ビジネスで使える英語力を測定するのに適したテストです。TOEIC SWテストを会社の英語力試験として導入しているところもありますが、これからもっと増えていくのではないかと思います。

 

さて、そんなTOEIC SW、どのようなものなのか、どうやってビジネス英語力向上につながっていくのか。それらについて次の記事以降に記載していきたいと思います。

 

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 ビジネスで使う英語力を伸ばすためには、自分がいまどの位置にいるのかを知る必要がある

 


英語上級者にオススメ!英語でビジネス思考を鍛えるトレーニング

ある程度の会話が英語で出来るようになってきたら、少しレベルアップさせることを考えてみましょう。

 

日本語でも、何かを意見するとき、こういう風に語ると論理的で良いと言われています。

「XXだと考えます。その理由は3点あります。1点目は,,, 2点目は、、、」

主張に対する根拠として3点あげて話すという方法。冒頭で結論をはっきりと示し、なぜその結論に至ったのかの理由を3点ほど示し、最後に再度結論を述べる。これが出来ると論理的な意見となる。

 

英語で意見を述べるときにも、これと同じことが出来ると望ましい。だから、こういったスタイルにて意見を述べる練習をしてみるといい。TOEFLやTOEIC SWではこういった形式の質問がなされて、いかに論理的に答えられるかが問われる。

では、どうやってトレーニングするのか。レアジョブのTOEFLスピーキングレッスンを利用すればOK! TOEFLスピーキングレッスンと書いているもの、ビジネスで英語を利用したい人向けトレーニングです。
予約時に、講師を条件で検索しましょう。その際、TOEFLスピーキングレッスン対応にチェックを入れて検索しましょう。そうすると、このレッスンに対応した講師が表示されます。

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TOEFLレッスン対応講師を選んだら、レッスン冒頭にて、TOEFLレッスンをやりたいと言ってみましょう。そしたらTOEFLレッスンのスタートです。では、どういうレッスンになるのか。今日、実際に行ったレッスンを記載してみます。

予約したのはClaireAnne講師

t30736 英語上級者にオススメ!英語でビジネス思考を鍛えるトレーニング

 

まずは、問題が出される。一問目はこれだった。

If you are going to give a friend a gift that symbolizes your country, what would it be? Describe the gift and explain why it is symbolic. Include specific details and examples to support your choice.

これを読み上げられた後、15秒程、シンキングタイムが与えられる。その後、45秒で意見を話す。これ、英語だけじゃなくてビジネス的な思考力がものすごく問われる。少ない時間の中で、意見を考え出さなくてはならない。45秒でがんばって自分の意見を英語で述べた。その間、先生はメモを取ってくれ、発言後に自分の文章をベースにして、こんな形のもののほうがいいんではないの?と提示してくれた。

In my opinion, I would like to give a yukata as a gift that symbolizes Japan. Why yukata is a symbol of Japan it is because we wear it when we go to festivals like fireworks display and food festivals. In addition, we can see many Japanese men and women wearing yukata in summer. For this reason, I’d like to give a yukata as a symbol of Japan to my friend.

講師からのコメントとしては、45秒なので理由は2つ程度述べてみよう、ということ。また、最初の冒頭では、結論を述べた後に「以下の理由によりこう思います」最後は「以上の理由により、私はこう思います」と述べたほうがよいだろうというコメント。これを英語で行うと、

“I think … , for the following reasons. First, …. Another reason is .. For the reasons mentioned, …”

こういう形になる。こんな形を用いてもう一つ問題をやってみよう!と続いた。

 

2問目。

Some people think it is better to stay and be loyal to one company for the rest of their lives. Others think it is better to change companies every so often to have better opportunities. Which do you agree with and why? Give specific details and examples in your answer.

今度もなかなか理由を考えるのが難しい。がんばって答えた後に、講師は再度こういう形だとうまく言えますよね、と修正してくれた。

In my opinion I think it is better to stay with one company for the rest of our lives for the following reasons. First, if that company is still growing then you can have many chances to grow with and likewise contribute to its development. You can help improve the company with your own knowledge and ability. Another reason is we can experience a lot in one company compared to job hoppers who change their jobs often. Staying in one company can maximize our knowledge and skills. For the reasons mentioned, I agree that one should stay loyal to one company their whole life.

問われた後にすぐにこんな感じで、ある程度論理性のある文章として答えられるようにしていくには、とてもいいトレーニングです。ぜひ、試してみましょう!


英語の顔文字はどうしてこんな記号なのか :) :D

日本語の文章で顔文字を作ると、こんな感じですよね。
 
(>_<)
(*^_^*)
(^◇^)
  
ぱっとみて、どういう表情なのかがわかります。記号で顔そのものを表しているから。
 
でも、英語を使っていると出てくる顔文字として、こんなのがあります。Skypeのチャットでの顔文字だとこんな感じ。
 
:)   スマイル
;)   ウィンク
:(   悲しい
:D   もっとスマイル
:o   びっくり
 
なぜ、これが顔文字なんだろう、、、ずっと疑問に思っていました。でも先日、その疑問が解決しました。

   

はい、顔を横にしてみましょう

   

あら不思議、顔に見えてきますね。

なぜ、横から見たら顔になる、というものにしたんだろうか。。。不思議だ。

130213 300x164 英語の顔文字はどうしてこんな記号なのか :)  :D


ステキな外国人に恋したら、英語がペラペラになりました

ステキな外国人に恋したら、英語がペラペラになりました』 ヨーク水砂子著

 ステキな外国人に恋したら、英語がペラペラになりました

 

 

英語を伸ばす一番の方法、それは英語をやらざるを得ない環境におくこと。英語で仕事をしなければいけないとか、英語だけの環境におかれるとか、英語である点数取らないと昇進できないとか。恋愛もそうである。日本語の話せない外国人と恋愛したら、外国語でコミュニケーションをとるしかない。そうすれば、コミュニケーションを取るために英語が必要なので、英語も急激に上達する。

 

そんな恋愛の中で使われることもあるフレーズをまとめているのが本書である。マンガをベースにしているが、各章末のフレーズ集は日常使うものが多い。こんなフレーズが載っていたりする。

Can I buy you a drink?
I’d love to, but I have to go pretty soon.
I’m in my period.
That’s ticklish.
Oh, same old, same old.
Come again?

などなど。色んな日常耳にするかもしれないフレーズを覚えていくことができます。

 

さて、外国人と恋愛をするのは英語上達の近道。というわけで、レアジョブでも外国人とのグローバル恋愛を応援することにいたしました。もっとこういう伝え方が出来るのに、こんなことを伝えたい、そんなもやもやも英語を上達させることで解消していき、より素晴らしい関係を築いていくことができるんじゃないでしょうか。

 

■対象:英語圏の方と恋愛、ご結婚されている方やそのご家族
(レアジョブ新規会員様限定。応募にはレアジョブ無料登録が必要です。)
■支援内容 :
抽選で50名様に毎日25分プランを1ヶ月無料でご提供!(キャッシュバックにて対応)
支援中の方で期間中、残念ながら別れてしまった場合には、「失恋補助」としてさらに
8回分(八=末広がり)のレッスンを無料提供致します。
■お申込期間:2013年2月8日(金) ~ 2013年3月14日(木)
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詳しくは↓
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ネイティブが教えるほんとうの英語の冠詞の使い方

ネイティブが教える ほんとうの英語の冠詞の使い方』 デイビッド・セイン 著
 ネイティブが教えるほんとうの英語の冠詞の使い方

 

a や the といった冠詞をどう使っていいのかわからない、違いがわからない。そんな人は多いだろうなと思う。日本人にとっては、とっても難しい英語の文法の一つだ。それは、なぜか。圧倒的に日本人が触れている英語量が少ないから、そうなんではないだろうか。

 

本書では、ネイティブが冠詞について感じることを書いている。その内容を見ると、「感覚的に」冠詞を理解しているという。感覚的に理解しているとはどういうことか、日本人が敬語を感覚的に理解しているのと似た感じなのではないかと思う。この感覚をどう身につけたかというと、ルールをきちんと学んで覚えていった、というよりも日常の文章の中でその感覚を身につけてきたのだろう。英語の文章のシャワーを浴びることで身につけていった。単語も単語単体で覚えるのではなく、冠詞付きの文として覚えていくから、自然に単語と冠詞がセットになる。そういったことなのであろう。

 

英語ネイティブでない日本人がそれを身につけるにはどうすればよいか。英語のシャワーを浴びる、すなわち、英語に触れる量を圧倒的に増やすことが一番の近道であろう。それとともにルールも覚えていくとよいだろう。本書にはルールが多数書かれているが、それをきちんと運用するのはとても難しい。だけれどもあきらめずに、一般的に多く使われるものから感覚を身につけていって徐々に幅を広げていこう。練習あるのみ。


だから韓国人は英語が話せるようになる!韓国の英語教育のひみつ

韓国は英語教育が進んでいて、英語を話せる人は多い。それはもう常識だ。サムスンがTOEIC (LR) 900点を新入社員の足切りラインにしていたり(現在は、スピーキングテストが使われている)、LGも800点が足切りラインだったりする。日本では課長の昇格条件が730点、なんていうのとは訳が違うんです。いい企業に就職するためには、英語ができないと採用されない。だから、皆英語の勉強をがんばる。つべこべ言わずにがんばる。ちなみにTOEFL iBT(120点満点)の2011年の平均点は、韓国が82点、中国が77点、日本が69点だ。この差はかなり大きい。そこまで言語差がない民族同士でなぜこんなに差が出るのか、それは英語教育の差にある。

 

1997年、アジア通貨危機で韓国はIMF管理下に入った。そこから、海外に出てがんばるために国も英語教育に力を入れ、国民に広がった危機感からも英語熱が高まった。小学校では英語教育が5年生から始まり、2001年には小学校3年から英語教育が始まるようになった。大学でも英語の統一試験はあり、TOEFLなども利用されてきた。フィリピンに語学留学する人はとても多く、フィリピンにいる外国人の大半は韓国人だ。そんな韓国で、英語の国家試験が導入された。それがNEAT (National English Ability Test)だ。

 

NEAT  ~ National English Ability Test ~

NEATは、英語の国家試験だ。1級、2級、3級と3種類がある。1級のテストは、大人向けテストでビジネス英語が中心となる。TOEICのようなもので官公庁向けだ。2級のテストは、学術英語が中心で、大学入試に利用される。3級は日常英語で芸術系大学の入試などで使われる。4技能を測るテストになっていて、Speaking / Writing / Listening / Reading の全てが問われる。ここがポイントだ。日本の大学受験では、Reading、特に文法に力点が置かれる。Speakingはほとんどなく、和訳が中心だったりする。英語で考えられれば和訳などいらないのに。

1級に関しては、2013年に5万人、2015年に15万人の受験者を見込む。2級、3級は2013年に60万人、2015年に120万人の受験者を見込む。こちらは、大学受験に必須となる試験なので、必ずこれだけの人が受けることになる。ちなみに、大学個別での英語試験はなく、NEATだけになる予定だ。

NEATのスピーキングテスト、TOEIC SW のスピーキングテストの問題に似ている。質問を出されてそれに答えたり、6つの絵を見てその内容について答えたり、情報提示された資料をもとに答えたり、というもの。英語で説明するとなると難しい、と感じる人も多いだろう。そんな試験が大学受験のために必要となる。皆、これのために勉強をするので、スピーキングの実力は伸びていくだろう。韓国の英語教育制度、とてもいい制度だと思う。

 

受験を変えれば英語教育も変わる

高校生にとって英語を勉強する目的は、テストのためだ。大学に合格するために、英語を勉強する。学校も合格者数を増やしたいのでそのような方向に力が入れられる。いくら将来英語が必要になるからやったほうがいいと言っても、多くの人を動かすことは難しい。明確な目的があるのは大学受験。テストのために英語を勉強する、というのは本来の目的とは違うのだが、それ以外で皆に英語を勉強させる方法を探すのは難しい。それならば、テスト対策が本当に役立つものになっていればよい。日本人の英語力を話せる方向に持っていくためには、大学受験自体を変える方向に持っていけばよい。大学受験がスピーキング中心になれば、高校の英語授業も必然的に変わる。文法中心ではなく、スピーキング中心になる。韓国のNEATのように、日本もスピーキング試験が導入されれば、きっと良い方向に変わっていくであろう。


グローバル思考の英会話

グローバル思考の英会話」 ウィリアム・A・ヴァンス 著

 グローバル思考の英会話

 

この本はとても良い。ビジネス英会話を学びたい、という人にはとってもオススメだ。「ビジネス英会話」とはどういうものか、ということが手に取るようにわかる。本の中身をざっと紹介してみたい。

 

1章 これから話すことが100倍よく理解される技術

まずは大前提となることだが、ビジネスで大事なこと。それは、相手に聞いてもらえるかどうか、理解してもらえるかどうかである。相手の興味をひく形で話す必要がある。次に話の中でロードマップ(My talk is divided into three parts. First we … など)を示していく必要がある。そして、話の筋道を表す標識の役割(In my view, In additionなど)が文中に使用されているとわかりやすくなる。この3つを英語で意識しながら話していくために有用なフレーズも載っている。

例えば、相手が理解に苦しんでいると感じたときは、
・Let me put it in another way.
・The point I’m trying to make is …
というフレーズを使うことが出来る。

話の方向を明確にし、論理展開をきちんと提示することで話全体がわかりやすくなる。そこまで難しいフレーズが多いわけではないので、しっかりと覚えて積極的に使っていき、コミュニケーションを円滑にしたいところである。

 

2章 優れたビジネス英会話はピンポイントする単語から生まれる

ビジネスではあいまいな表現は避けて正確な表現をしたほうがよい。例えばグラフの説明をする場合でも、増加する、減少する、という言い方にもいくつかある。Go up, rise, increase / go down, fall, decrease, decline. 表現にバラエティを出しながら説明すると、丁寧にデータを描写している印象を与えるので説得力が増す。もちろん洗練さも増す。増減の度合いを形容詞を付けて表したり、一語で表わせるとさらによい。例えば、rise quickly, fall sharply / soar, plunge などである。また、変化の度合いも3段階程度(small, moderate, big のように)で適切に用いることができるとよい。変化の状態、度合い、スピード、頻度を正確に表現できると伝わりやすくなる。

ピンポイントで描写する動詞は、因果関係を説明する場合に役立つ。Caused, resulted in, led to, produced, influenced などだ。例えば次のAとBの文、どちらも意味がわかるものだがBのほうがより明確になる。

A: Our web advertising campaign made an increase in customers. The large number of orders made a shortage of shirts.
B: Our web advertising campaign led to an increase in customers. The large number of orders resulted in a shortage of shirts.

こういう動詞がきちんと使えるようになると、ビジネスパーソンとして、より洗練された表現になっていく。

 

3章 スピーキング上達の基本はスタイルだ

スピーキングを行うにあたって、一番大事なことはなんだろうか。私は、個々の発音ではなく、音の抑揚などのイントネーションだと思う。例えば、中国語のモノマネをしてください、と言われたら、あなたはどうしますか?テレビで芸能人がやるように、個々の単語や発音は知らないけれども、なんとなくのイントネーションでモノマネをすることができるんじゃないだろうか。英語のスピーキングにおいても、まさにそのモノマネが一番重要だと思う。本章では、これと同じことが書かれており、下図のようなピラミッドで、イントネーションが基本となるスピーキングスタイルから成り立っている。このスピーキングスタイルを意識すれば、必ずやスピーキングは上達していくでしょう。そういえば、中学校の英語教育では個々の発音を重視されてたなぁというのを思い出し、英語発音教育のやり方自体を変えないといけない、そう感じる3章の内容。

130114 300x212 グローバル思考の英会話

 

4章 感謝される最高の聞き手になろう

コミュニケーションを取る上で、きちんと聞くということは重要なことだ。その際に必要となるのは相手に聞き返すこと。合図する(So, you seem to be saying that… など)、要約する(You mentioned that… など)、確認する(Did I get your key concerns? など)を行うと情報の欠落や誤解が少なくなる。きちんと、質問、確認をしていくことはビジネス会話ではとても重要だ。

 

5章 英語の選び方であなたとあなたの会話は成功へと導かれる

この章では、好印象を残すという一歩上の技術について説明されている。何に気をつけるか、それは主語が”I”なのかどうかだ。

A: I want to serve strawberry cake.
B: It would be nice to have strawberry cake.

A: I can arrive at 8pm to help with the preparation.
B: It’s convenient if my part in the preparation begins at 8pm.

AとBの文、同じことを言っているのだが印象ががらりと変わる。Aは”I”に主眼が置かれているため、自己中心的というネガティブな印象を与えかねない。一方で、Bの文は協調性を示すような洗練された構造になっている。高度な技術だが、うまく用いることができればビジネス英語のレベルは一つ上がる。

上記よりも、簡単に好印象を残すための方法がある。それは「相手の名前を入れて呼びかける」ことである。科学的にもその効果が実証されているという。あるとき、フィリピンで食事をしていた際、一緒にいた人がウェイターの胸についていた名前のバッジを見ていて、次にそのウェイターが来た時に、”Give me water, Mark.” というように、名前を入れて話しかけていた。その時、相手に何で?と聞くと、その人は、「相手の名前を入れて呼んだ方が、働いている側は気持ち良くなるから、出来るだけ名前で呼ぶようにしている」と言っていた。まさにこのことを普段から実践していたのだ。

最後に、もう一つ好印象を残す(ネガティブさを消す)方法がある。それはネガティブな表現をポジティブに変えることである。notやcan’tを使わずに別の表現にする。

A: I could not remember his phone number.
B: I forgot his phone number.

A: Our office does not have a printer.
B: Our office lacks a printer.

A: You didn’t answer my question.
B: My question was unanswered.

AとBの文を比べると、同じことを言っているのに、Bではポジティブになっている。少々難しい技術ではあるが、これを使えるとよりよい印象を与えることができる。

  

この本に書かれていることは上記のようなことだが、まさにこれがビジネス英会話である。全てをいっきに実践するのは難しいかもしれない。少しずつ学習し、身につけていこう。そして、レアジョブでこの実践練習をして、レベルアップしていこう。


英語学習法で打順を作ってみた

英語学習法で野球の打順を作ってみた。

 

1. 二 ラジオ英会話
2. 遊 オンライン英会話
3. 中 英語本、英語教科書
4. 一 英会話教室
5. 左 e-learning
6. 三 CD教材
7. 捕 フィリピン留学
8. 右 外国人の恋人
9. 投 ネット上の英文記事、動画

一番はラジオ英会話。長年の実績があり、堅実。出塁率を重視したいので、ここは一番に抜擢。ポジションは細かいことができるセカンド。
二番はオンライン英会話。急激に力を伸ばしている実力派。バントもエンドランも長打も可能なユーティリティプレーヤー。ポジションは内野の要であるショート。
三番は英語本、英語教科書。教科書から普通の本まで様々なレベルがあり、何度も繰り返し音読するというのは実力が付く確実な方法。長打が狙える。
四番には、英会話教室。高額年俸で雇う選手なので、四番に置きたい。
五番には、e-learning。様々なe-learningがあり、うまく使いたいところ。ただし、飽きてしまうなど、怪我で離脱することが心配。
六番には、CD教材。とある教材が有名ですが、知名度先行の感あり。名前で相手を威圧することも考慮し、ホットコーナーのサードで六番に。
七番はフィリピン留学。最近徐々に知名度もあがり増え出している。ただし、一週間程度時間を取らなければならず使い勝手は悪い。そこで七番キャッチャー。
八番は外国人の恋人。外国人の恋人を作ることが出来れば威力はぴかいち。そういう意味で意外性のライパチ。
九番投手には、ネット上の英文記事、動画。TEDでスピーチを見て学んだり、英語の記事を読んだりすることで自由に学べる。幅が広くて万能なので投手としてみた。

 

以上、どうでもいい話題でしたが、正月ということもあり、野球好きとして書いてみました。


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