丸暗記不要の英文法
『丸暗記不要の英文法』 関正生 著
ちょっとタイトルからは内容がよくわからないけれど、本書の内容はいわゆる英文法についてだ。従来の丸暗記型英文法での説明と本書による説明を対比しながら書かれている。個人的には、従来の丸暗記型英文法というのは、従来そうやってたんだ、という感じでちょっと違和感がある。従来というより、辞書に書いてある、というのが正しいところじゃないだろうか。
本書の例を一つ。Willについて。従来の丸暗記型英文法では、
1. 意志 「〜するつもりである」
2. 推量 「〜でしょう」
3. 習慣 「〜する習慣がある」
4. 拒絶(否定文で) 「絶対に〜しない」
と定義されている、と書かれている。
そして、本書ではWillを「必ず〜やる」「Willはパワフル」と覚えておけばよい、と書かれている。とても自然な感じだ。
英語を日本語に訳す場合には、本書のいうところの従来型を当てはめていくというスタイルになるんだろう。学校の英語教育とかでのテストでは、和訳なども多いだろうから、こういったことになるんだろう。自分の場合は、日頃、英語を日本語に訳すことはあまりなく、英語での会話は英語のまま理解する。そういった状態だと、Willは「必ず〜やる」「Willはパワフル」のように、感覚的なイメージでとらえる。だから、本書で書かれていることは、いたって普通のことじゃないの?!って思ってしまう。だから、本書の書き方には若干の違和感がある。
文法を覚えたりするのは、英語の文章をたくさん何度も何度も読んで、英語で理解していくのがいい。そうすると、日本語訳として覚えるのではなく、イメージとしてインプットされていく。そうすると、説明は難しいけど、なんとなくこうなんだよなぁ、というのが出来上がる。言語ってそれでいいんだよね。テストじゃなければ。
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