どうしたら数字に強くなれるのか
最近、数値や論理的思考能力が弱くて、シミュレーションなどうまくできない、抜け漏れが多いという人を見かける。どうやったらそのスキルを鍛えられるの?と言われたりする。自分は、数字には比較的強いほうだが、それは昔から算数が好きでよく数字で色んなことを考えていたからだと思う。
例えばこんな問題を考えてみよう。
「ここに12個の玉があります。ただし、一つだけ重さが異なります。天秤を3回だけ使って重さの違う玉を見つけ出してください」
この問題、ひっかけでもなんでもなく、論理立てて考えれば答えの出る問題だ。きちんと分解してパターンを考えていけば答えはおのずと出る。この頭の使い方、ビジネスのシミュレーションなどを作成する際に使う思考回路と似ている。こういった問題をひたすら解いていけば、数字に弱い人も、数字に強くなっていくんではないかと思う。
(解答はここには書かないので30分くらいは頭をひねって考えてみましょう)
他にも何かトレーニングできるようなことないかなと思っていたときにみつけたのが、「世界算数」というもの。
https://global-math.com/
算数オリンピック委員会が主催する算数の世界大会だ。今から22年前、第一回算数オリンピックに出場したものとしては、懐かしい気分。その時は、たしか20位以内には入ったと思う。
このサイトに行くと、いくつか算数の問題がある。小学生でも解ける問題で、難しい公式を使う必要はなく、頭をやわらかくして解く問題。
一つだけ簡単な問題を引用してみる。
リンゴとみかんが合わせて18個あります。みかんの数の方が多いことがわかっています。2枚のお皿に9個ずつに分けてのせました。どちらのお皿にもリンゴとみかんがのっています。片方のお皿のリンゴが7個だとすると、みかんは全部で何個ありますか?
みかんの数のほうが多いということは、みかんとリンゴの組み合わせは、(10, 8), (11, 7), (12, 6) などが考えられる。一方で、片方のお皿にはリンゴが7個乗っており、どちらのお皿にもリンゴがのっているとかいてある。ということはもう片方にも必ずリンゴは1個以上あるので、最低でもリンゴは8個以上ある。このとき、リンゴの最大個数は、みかんの数の方が多いことより8個になる。したがってみかんの数は10個となる。
数字が強い人の特徴の一つに、算数が得意だってことがある。算数の頭の使い方は、ビジネスにおける数字の扱いに似ている。数字に強くなりたい人は、今からでも算数オリンピックのような面白い算数の問題をがしがし解いてみるのがいい。この大会に参加してみて実力を測ってみるのもいいんじゃないだろうか。
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