一歩先の英文ライティング
『一歩先の英文ライティング』 田邊祐司 著
英文ライティング能力を向上させるに最も良い方法は、いい文章をたくさん読むことだと思っている。それによって、いろんな表現を身につけられ、書けるようになっていく。その人のレベルや目的に応じた英文を読むことも重要。
本書は、普通の英文は書けるけど、より高度な英文を書きたい人のための本になっている。完全に上級者向け。初中級者はこの本をやろうとすると大怪我する。
いろんな表現が載っているので、いくつか紹介。
heatという単語は一般的には熱、という意味だ。ただ、それから派生してこんな使い方もされる。
He easily won his heat and advanced to the quaterfinals.
彼は予選を順当に通過し、準々決勝へと進んだ。
予選、(予選の)組、という意味だが、これはheatの熱、暑さ、興奮といった意味からやってきている。試合に勝つには一種の熱が必要、というところから。heatを使った例文をいくつかみてみよう。
Kitajima easily won his first heat.
THe rental rates include heat and water.
In the heat of the moment, I said too much.
I’m not bothered as much by the heat as I am by the humidity.
It’s not usually cold enough in November here to turn the heat on.
他にも sit down with で、(問題などに人と)じっくりと取り組む、だったり、compromise で危険に曝すという意味だったり、50の単語・フレーズの用法が載っている。どれもこれも一般的な用法以外の高度な使い方だ。一歩レベル高い英文を学びたいな、っていう上級者にはいいんじゃないだろうか。
コメント 0