Coco塾とGabaの売上・利益比較
先日ニチイ学館の第一四半期決算が発表された。ニチイ学館は二つの英会話スクールGabaとCoco塾を持っている。マンツーマンとグループレッスン、という違い。その資料の中にCoco塾やGabaの情報も入っていたので見てみた。
まずはGaba。こちらは、1Qで24.5億の売上、営業利益は3.4億。堅実という感じ。初期から含めると20年近く事業を行っている。その歴史が感じられる数字。
ニチイに吸収される前の2011年の費用構成はこんな感じだと推測されたので(講師給与の割合はもっと少なさそう)、営業利益率は数%減ったけど、維持しているという感じだ。今でも広告費には電車広告、Web広告を中心に年間8.5億円程度はかけているんだろうなと思う。
続いて、Coco塾。ばんばんCMを流したりして、2012年に立ち上げたにも関わらず、知名度を一気にあげた英会話スクール。主要プランは、入会金31,500円、週2回(50分/回)48回のグループレッスンで総額約25万円だ。別途教材代もかかる。結構高額だ。数十億円と思われる広告費を使った成果としては、初年度の売上が2.3億。2013年4-6月は1.8億。伸びてはいるものの、広告費には見合ったものではなさそう。営業利益にそれが表れている。2年で単月黒字化を目指していたらしいが果たして。2013年3Q決算では、4Qでの見込みを215百万円の売上と予想していたが、実際にはその半分の108百万円。計画通りには進んでいないのかなと思う。
実際に通ったことのある人によると、グループレッスンだけど、実質マンツーマンレッスンみたいになってしまっているらしい。人が少ないからだ。一気のTVCMで認知度は確実に上がった。だけど、それだけでは人が思うようには集まらない。それが英語教育産業の特性なのかもしれない。まわりに通っている人が増えて、かつ、認知度もあがる、そんな状況になって多数の人が通うようになるのではないだろうか。知ってるから通ってみよう!ではなく、実績あがっているみたいだから通ってみよう。そうなるんではないだろうか。