リーダーは弱みを見せろ ~ 鈴木雅則 ~
「リーダーは弱みを見せろ」 鈴木雅則 著
GEやグーグルで採用・リーダシップ開発業務などを行った
鈴木雅則さんの著書。
リーダーシップというのは、誰か一人が持っていればいいというものではなく、
一人ひとりがもっている必要がある。
具体的なリーダーシップとは、ビジョンや戦略を明確にし、
物事に優先順位を付け、的確に周りに情報を伝え、
巻き込み、実行していくこと。
このリーダーシップは学ぶことが出来るものであるという。
リーダーシップには、3つのステップがある。
1.自分を知る
2.絵を描く
3.人を巻き込む
おそらく、多くの人はリーダーシップと言えば、2と3の部分を
想像するかもしれないが、重要なのは1の部分だと思う。
魅力的な人とはどういう人か、ということを考えてみると、
・ポジティブなエネルギーに満ちている人
・頭の良い人
・謙虚な人
・自分を知っている人
・包容力のある人
などになる。
すなわち、「人格」が重要になる。
リーダーシップを分解すると、以下のようになる。
リーダーシップ=(スキル)×(マインド+態度)
人格=(マインド+態度)
人格部分で重要になることが、「感情」である。
自分の感情を認識し、制御する能力。
これがとても大事。
リーダーは反応的ではなく、主体的に働き、
周りがポジティブに仕事に向き合える雰囲気を作る必要がある。
それは、人間は本能的にネガティブな生き物であり、
ネガティブ思考がチームに伝染しないよう、ポジティブ思考を
常に発している必要があるからだ。
また、相手の潜在能力を信じる必要がある。
これらがリーダーに必要なマインドセットとなる。
松下幸之助は、それらを以下のような言葉で表現している。
基礎となる部分は同じだ。
・素直な心: 先入観を持たずに物事をあるがままに見る
・衆知を集める: 誰とでも分け隔てなく接する
個人的には、本の前半部分が特に興味深かった。
こういう話題に興味のある人は読んでみるといいと思います。