成功はすべてコンセプトから始まる
「成功はすべてコンセプトから始まる」 木谷哲夫 著
新しいものを何か作るとき、コンセプトが何よりも重要になる。そのコンセプトとは何か、何が重要なことになるのか、どういう風に作っていけばよいのか、などが書かれいてる。これを読んでいて自分はうんうんと何度もうなずいた。今までやっていてもやもやしてたことも、きちんと言葉にして整理してくれている。
最初の何もない時期はコンセプトを作るのは比較的簡単。でもある程度走り始めたあとに、コンセプトを少しずつ変えていく、がらっと変えていく、というのはとっても難しい。それは個人での問題もそうだし、集団を引っ張るという意味でもそうだ。
ある目的を成し遂げるためには、2通りの方法がある。実現可能性ありきのアプローチとコンセプトありきのアプローチ。通常は実現可能性ありきのアプローチになるが、何か大きなことをやるときには、コンセプトありきのアプローチのほうがよい。一見すると無謀なところに挑戦しようとするからこそ、目的地がはっきりし、他との差別化がしっかりとできる。
このコンセプトありきで考えると場合には、どの程度のものであればよいのか。下図のようなものを考えるととよい。まったく実現できないような絵空事でもなく、かといって現実的すぎるものでもない。ちょっとチャレンジングで出来たらインパクトがある、そんなところが一番良い。
なかなかそういったコンセプトを説明しても理解してもらえない、なんてことも多いだろう。そんなときには今一度、サービスの基本を考えてみよう。基本はまず誰に価値を提供するのか、という顧客の部分。次にその顧客にどんな価値を提供するのか、すなわちその顧客に何を約束するのかという部分。最後にその約束したことはなんで守れるのかという根拠の部分。この3つがちゃんと揃っているのかを確認し、わかりやすい形にしてみよう。そうすると頭もすっきりし、伝わりやすくなる。
顧客 ・・・ 誰に
↓
提供価値 ・・・ 何を約束するのか
↓
根拠 ・・・ その約束が守れる理由
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