人生が変わる2枚目の名刺
『人生が変わる2枚目の名刺~パラレルキャリアという生き方』 柳内啓司 著
大学時代の研究室同期の柳内氏が本を執筆した。おめでとう!というわけで、早速AmazonでKindle版を購入し、i-padで読んでみた。
本業の組織以外に、土日などに別の組織で何かをやる、ということについての話。NPOなどでやっている人もいるし、個人で書籍を書く人もいるし、ソフトウェアを作る人もいるし。見方をビジネス的なところからそらすと、昼は会社の組織で働き、朝や夜、土日は家庭で良き父親・母親であるというのも同じことだと言えよう。学校のPTAをやるとか、町内会で何かやるとか、そういったことも同じだと言えるのではないだろうか。
働き方、という観点でみた場合の面白いことの一つに、本書の最後の部分にあるインタビューパートにて、こんな一節があった。
「名乗っちゃったもん勝ち」
「名乗ったところから始まる」
どういうことか。「コンビニアイス評論家」になるわ、と言った人が数か月後にマツコデラックスと共演していたという。自ら名乗ってしまう、言葉に出して発信する、ということは自分の強い意思表示にもなり、強烈なものになる。最初は中身がなくても、そうなるんだ、という意思があれば名乗ってしまうのがよい。自分でもがんばろうとするし、色んなチャンスも名乗ることによって巡ってくる。その際には、できるだけ面白い肩書きがいいだろう。
僕が実際に会ったことのある、面白い肩書きを名乗っていた人の例として、
・合コン総研アナリストの松尾知枝さん
・海外就職研究家のもりぞおさん
・マニラのアイドル
などがあげられる。
Only Oneなポジションとなる肩書きは名乗ったもん勝ち。ライバルがいないし、どれだけ詳しいのか他の人にはわかりにく、でもそのことについては詳しいんだろうという印象が一発でつく。だから、もし何かそういうイベントや、困ったことがあれば、あっ、あの人に相談してみようとなるだろう。それが2枚目の名刺の効果。自分はどういう人なんです、というのをキャッチコピーで記憶してもらいやすくする。
本業もきちんとやるし、それ以外でも活躍する。様々な分野で活躍するというスタイルは日本でもどんどん定着していくんではないだろうか。
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